「当局にマークされる」「資金難」などの理由から、近年はヤ○ザ業界もベンツ離れにあるとか

〝ハンカチ王子〟が“おねだり王子”に!? 日本ハムの斎藤佑樹投手が出版社社長にポルシェをおねだりした疑惑が話題だが、真偽はさておき、プロ野球界における車のトレンドは気になるところ。

かつてプロ野球選手といえば「=ベンツ」だったはずだが、調査してみると、「ベンツに乗る選手はめっきり減った」という意外な事実が判明した。

東京ドームで選手を出待ちする熱烈な巨人ファンの男性(49歳)がこう証言する。

「江川、原に篠塚、吉村と、昔の巨人は、レギュラー選手全員が皆、ベンツ一色でしたよ。でも最近は少ないね。主力でいうとポルシェ、ベントレー、アウディ、BMW。それとアルファードなどの高級ミニバンで運転手付きが多い。自分で運転しないほうが楽ですもんね」

なんと、球界の紳士たるジャイアンツではベンツはとっくに廃(すた)れていた様子。では他球団はどうなのか?

「かつて、ウチの球団は『ヤクルトレディが安い給料でがんばっているのに、球団選手が高価な外車に乗るなんてもってのほか』というオーナー命令で外車は禁止の時代があったほど。さすがに今は解禁されてますが、ベンツは少ないですよ。今はタクシー通勤の人もいるくらいだからね(笑)」(ヤクルト番記者)

「ウチはベンツが愛車の選手は少ないですよ。落合GMがアストンマーティン、引退した山本昌さんがランボルギーニと、球団実力者に非ベンツ派が多かったことも影響しているのかなぁ」(中日OB)

パ・リーグ球団もやはり、ベンツ派は少数だ。

「『活躍したらベンツに乗りたい!』なんて話、最近では聞いたことがないですよ」(ソフトバンク関係者)

「ベンツは少ないね。大谷なんて年俸2億円だけど、車の免許も持ってない(笑)。これも時代だね」(日ハム番記者)

球界屈指のカーマニアで元巨人・篠塚氏が語る

なぜ、プロ野球界からベンツ愛好者が減ってしまったのか? 19年で36台の車を乗り換えた球界屈指のカーマニアでもある野球評論家の篠塚和典氏(元巨人)に聞いた。

「僕が現役の頃、巨人の主力選手は全員ベンツだったよ。ほかの車に乗ると逆に目立つというか(笑)。ベンツはアクセル、ハンドルにウインカーの音まで重厚で、乗り心地もほかと比べて頭ひとつ抜けていた。だから、当然のようにみんなベンツに乗ったんだ」

だが、最近は日本車も含め各社、車の性能が格段に進化。その結果、選択肢が増えたのではないかと篠塚氏は言う。

「昔はフェラーリとかマセラティはオートマなんてなかったしね。それに今の若い選手たちは『みんなと違う車に乗りたい』って思いが強いんじゃないかな。ベンツもスポーティにはなってるけど、ちょっと落ち着きすぎて、『オジサン』ぽい車に見えるというのもあるかもしれないね」

ともあれ、自分の車は自分で買ったほうがイイぞ!

(取材・文/本誌ニュース班)