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進化するドローン兵器で戦場はどこまで無人化できるか?

[2016年08月03日]

アフガニスタンやパキスタンなどで偵察・地上攻撃任務を行なう米軍のプレデター。テロ組織の幹部の殺害にも成功している

自動運転、家事ロボットなど人間の生活に深く食い込み始めたAI(人工知能)の技術は「戦争」をも根底から変えようとしている。自らの判断で行動し、戦場の最前線で人間もできないような任務をこなす―

多様に進化しつつある陸・海・空のドローン兵器は戦場をどう変えるのか? AIと無人機の専門家が、最新事情を交えて「未来の戦争」の姿を予測する!

■無人兵器の能力は「4D」へと進化中

「無人兵器」の存在が広く知られたきっかけは、米軍が航空無人機(UAV)や陸上無人機(UGV)を本格投入したイラク戦争(2003年~)と、アフガニスタン・パキスタン地域における対テロ戦争だろう。特に「グローバルホーク」や「プレデター」といったUAVが偵察、空爆、敵の要人暗殺に多用されたことは、その賛否も含め世界中で話題となった。

それから10年以上がたち、今では「無人兵器」の守備範囲は格段に広がった。「10~20年後には、日本でも約49%の労働人口がロボットやAIで代替可能になる」(野村総研)といわれるほどの技術革新を背景に、より高度な無人兵器の開発競争が過熱する一方なのだ。

防衛技術協会・防衛用ロボット研究部会顧問の岩永正男氏は、無人兵器が戦場で担う役割の変化についてこう語る。

「従来、軍事用ロボットは生身の兵士が嫌う3D危険(Dangerous)、汚い(Dirty)、退屈(Dull)な環境で働くものとして開発されてきました。しかしAIが発達した近年では、兵士や有人機が達成できない困難な任務(Difficult job)をも担う『4D兵器』になりつつあります」

『AIの衝撃 人工知能は人類の敵か』(講談社現代新書)の著者でKDDI総研リサーチフェローを務める小林雅一(まさかず)氏はこう語る。

「第2次世界大戦以降、軍事の世界では3回の“技術刷新”がありました。第1次は1950年代から60年代の核兵器開発、第2次は70年代の兵器の効率化。そして、現在がまさに第3次のブレイクスルー期にあたります。

その主役はもちろんAI技術を中心とした無人兵器です。AIとロボット工学が合体し、運動制御、ナビゲーション、マッピングを行ない、戦術の意思決定における重要な役割を果たしています」

例えば、前述の無人偵察・攻撃機プレデターは、管制する米本土側で1機につきひとりの監視・操縦要員が操作している。しかし、AIの能力向上でさらなる“知能化”が進めば、自立的に運動する複数の無人機による“無人編隊”の飛行攻撃も可能になるという。有人機のパイロットが耐えられないほどの高旋回加速度下での長時間の空戦も、無人編隊なら難なくこなしてしまうだろう。

さらに、無人機に搭載されるミサイルの進化も目覚ましいものがある。

「空対地ミサイル『SLAM』は、発射されるとGPSで自分の位置を把握しながらリアルタイムで地図を作成しつつ飛んでいき、最後は赤外線画像で目標を認識して命中します。また、現在開発中の長距離対艦ミサイル『LRASM』は測距システムが内蔵されており、GPSやデータリンクから離れても自律的に目標へ向かって飛んでいきます」(小林氏)


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