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球速300km、7色の変化球も自在に操る「ピッチングマシン革命」

[2016年08月13日]

バッティングマシンの最先端は、福岡県・共和技研製のエアー式マシン。球種は7種、球速は時速300kmまで出すことが可能だ。現在、全国約20のバッティングセンターで導入されている

1965年12月28日、JR錦糸町駅(東京・墨田区)から程近いビルの屋上に「楽天地バッティングセンター」がオープンした。4年後に閉鎖されたが、これが日本初の“バッセン”とされている。

その後、60年代後半から70年代にかけ、都市部の駅前や地方のロードサイドで建設ラッシュに沸いた。当時のバッティングマシンの主流はアーム型。モーターの力でアームをゆっくりと回転させながらバネを引き伸ばし、その反動を利用して球を放つ。

バッセン向けにピッチングマシンの製造・販売を行なうニッシンエスピーエムの担当者がこう話す。

「アーム型マシンのメリットはタイミングが取りやすい点。“荒れ球”が少なくなかった初期のマシンと比べると、最近のマシンは常に同じ位置で球を拾い、同じ状態で球を投げる投球性能が飛躍的に向上し、コントロールのブレが少なくなっています」

だが、デメリットもなくはない。

「アーム型マシンはストレートしか投げられません。カーブやフォークなどを交えた実戦的なプレイを求める野球経験者の中には、物足りないと感じる人もいました」

そこで、90年代前半に誕生したのがローター式マシンだ。左右ふたつのローターが高速回転する動力を使って様々な球種を放てるようになった。

「ふたつのローターの回転速度を変えることでカーブやシュート、フォークが投げ分けられます。ボールがセットされた瞬間に飛んでくるローター式マシンはタイミングが取りづらいため、現役プロ野球選手らの投球フォームを液晶画面に映し出す映像システムも同時期に開発。さらに日光に照らされると映像が見えづらくなるので、ドーム式などの屋内型バッティングセンターが全国に設置されるようになりました」

アーム式マシンを設置する屋外型のバッセンと、ローター式マシンを設置する屋内型のバッセン。90年代以降はこの二極化が進み、今に至る。

「一打席当たりの初期費用はアーム式が150~160万円、ローター式は300~400万円。大きくは、個人オーナーが多い地方では低コストで済む昔ながらのアーム式、資本力のあるアミューズメント企業などが開発を進める都市部では流行りのローター式という区分けになっているのが現状です」

だが、2000年代になって閉鎖する店が続出。バッセン業界は低迷期に入っているのが実情だ。


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