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17歳でスポンサー探し…BMXに人生を捧げた長迫吉拓がリオ五輪で「メダルを獲る!」

[2016年08月16日]

長迫吉拓04

そんな中、10年にユースオリンピックへ出場したことで、さらにオリンピックに対する意欲は強くなった。ケガにより、ロンドンオリンピックの出場権は逃したものの「この4年は計画を100%立てて、すぐに活動していかなきゃいけない」と本格的にスイスの「ワールドサイクリングセンター」を拠点とすることに。15人程度のトップ選手のみが入れる世界唯一のBMX訓練施設だ。

しかし、そこで資金難という壁が立ちはだかった。バイトで遠征代を稼ぎつつ、親からも援助を受けていたが、バラ園の経営難により、その援助が切れたのだ。「親にはそれまで支えてくれて、本当に感謝しています。本当に家族があってこその今があります」という長迫は、本格的にスポンサー探しを始めた。

「17歳くらいだったので何もわからず、企画書やプロフィール資料を作るにも周りの大人に聞いて、いろいろと工夫したり。400社くらいお願いしたんですが、門前払いだったり、話を聞いてくれてもBMXという競技も知らないので、その説明からしなきゃいけないんですよ。正直、僕があたったところで見つかったところはないです。本当に苦しい時期でした」

同級生は高校に通い青春を送る中、週6でバイトをしながら、右も左もわからず営業回り――その成果も出ない。結局、知り合いから知り合いへツテを辿(たど)りスポンサーを獲得できたが、自身のブログでも「2011-2013年の生活は、今考えるだけでもしたくない。」と振り返っている。

ともかく資金も集まり、活動拠点もスイスに移し、14年は結果を出していたものの、その後、肩の脱臼を5度繰り返すという苦闘も。さらに15年1月には2度の脱臼、ついに手術に踏み切ることに。当然、オリンピックの選考期間中だ。

「それまで見えていなかったベースの部分をリハビリで鍛え直せたので、今となってみれば、良かったのかもと思います」と長迫は思い返すが、世界のライバルたちに入院していることを気付かれないよう、撮り溜めたスイスの写真をSNSにUPしたり、「1日でも早く治したい焦り」もあったという。

こうした苦境を経験して今年、念願だったオリンピック出場を決めた長迫が「メダルは自信あります」と断言する。世界ランク38位、過去最高成績は2013年の世界選手権7位入賞という経歴で、しかもオリンピック初出場…なぜそんな自信が持てるのか?

「過去のオリンピックを見てると、緊張でガチガチになって『そこでこけた?』みたいなミスが目立つんですよ。あとは気負いすぎて駆け引きする時に引けず、接触も多い。その点、僕はひとつの大会だと捉えていて、いつも戦っている選手なので、普通に戦えると思うんですよね。特にめっちゃ意気込みが強いわけでもなく普通の状態です。なので、自分は強いと思う」


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