週プレNEWS TOP 連載コラム "本"人襲撃 早実との死闘から10年。元駒大苫小牧・香田監督を襲った苦悩と挫折

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早実との死闘から10年。元駒大苫小牧・香田監督を襲った苦悩と挫折

[2016年08月23日]

「僕はノンフィクションというのは、描かれた本人に喜ばれるものである必要はないと思うので、ある意味では監督の反応は理想的でした」と語る中村計氏

2004年、北海道勢として初めて夏の高校野球の全国優勝を飾った駒大苫小牧。

この快挙以降、その名を馳せることになる香田誉士史(よしふみ)監督の指導の下、チームは翌年夏に連覇、翌々年には斎藤佑樹vs田中将大の図式で世間を大いに沸かせた早実との一戦で、3連覇に肉薄する。

しかし、この高校球史に残る華々しい躍進の舞台裏では、若き監督の知られざる苦悩があった。『勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧 幻の三連覇』は、その現場に10年以上にわたって立ち会い続けた著者・中村 計(けい)が、満を持してまとめ上げた会心の作だ。

―駒大苫小牧の躍進を1冊のノンフィクションにまとめようという着想は、いつ頃から持っていたのでしょうか。

中村 やはり初めて日本一になった2004年のときからですね。その前年にも取材で同校を訪れているのですが、その時点ではまさか全国優勝するようなチームになるとは夢にも思わず、香田監督にも割と控えめな印象を持っていました。

それが翌年、誰もが驚く優勝を果たしたことで、これはぜひ書きたいと強く感じたのですが、当時は香田監督もあまり取材対応に積極的ではなく、しばらく機会を窺(うかが)っていました。

―題材として、惹きつけられたポイントはどこでしょう?

中村 単純に、なぜ彼らが優勝できたのか、その理由が知りたかったんです。当時は、練習環境に大きなハンデを抱える雪国のチームが優勝するなんて前代未聞のことでした。僕自身も高校時代は野球をやっていましたが、関東でも冬場は手がかじかんで練習になりませんでしたから。雪の中で練習に励む駒大苫小牧の選手たちを見て、「人間って、やる気になればなんでもできるんだなあ」と驚かされたものです。

―香田監督の第一印象について「コミカルなまでに腰が低い」と表現されています。その後の躍進に伴って描かれる監督の苦悩ぶりは、本書の大きな読みどころです。

中村 何事にも非常に細かく神経を使われる方なので、まだ無名だった頃から、僕らメディアに対して気を使ってくれていたのではないかと思います。それが日本一になって突然注目を集めるようになったことで、様々な外圧にさらされ、精神的に疲弊したところもあるでしょう。監督に苛立ちをぶつけられた時期もありました。


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