前原氏は蒸気機関車「C62」を撮影したいからと新婚旅行先を北海道に選んだほどの鉄オタ

蓮舫代表代行と前原誠司元外相の争いとなった民進党代表選。だが、戦前から大勢は決しているとも。

「8月末になって山尾志桜里(しおり)政調会長、福山哲郎幹事長代理といった有力議員が前原支援を表明したものの、支持は広がっていません。頼みの細野豪志(ごうし)元環境大臣グループは早々と蓮舫支持に動いた上、前原氏が率いる『凌雲会(りょううんかい)』からも『蓮舫支持』を公言する議員が出る始末です」(全国紙政治部記者)

政治評論家の浅川博忠氏もこううなずく。

「前原さんは旧民主党をダメにした戦犯のひとり。代表になっても党刷新は無理というのが党内の反応です。その点、蓮舫さんは清新なイメージがある上に、初の女性代表となれば、民進党の評判もよくなる。代表選は蓮舫さんがリードを保ったまま、逃げ切る公算が大です」

そうなると、気になるのが前原氏の去就だ。

「大敗すれば『凌雲会』は解体必至、前原さんも居場所を失うでしょう。そうなれば再び、政策の近い橋下徹前大阪市長らと気脈を通じて保守新党の結成に動き、野党再編を仕掛けてくる可能性も。彼は以前、旧日本維新の会との合流を主張し、離党をほのめかした“前科”もありますからね」(前出・政治部記者)

ただ、永田町では“言うだけ番長”ともっぱらの前原氏だけに、野党再編を叫んでも行動を共にする議員は少ないのでは? そこで、あの人との合体を勧める仰天構想が。

「自民の石破茂前地方創生相です。実は前原さんは筋金入りの鉄道オタク。以前、鉄道雑誌のインタビューで『政党の枠を超え、鉄道オタクの輪を広げたい』と力説したり、石破さんとも毎日新聞で対談、鉄道談議で盛り上がった。現在、石破さんも安倍政権から干されているだけに、現状を打破するには、『鉄オタ新党』の結成しかありません。世の鉄オタは熱狂的に支持するはずです」(鉄道雑誌編集者)

鉄道オタクの絆は強い!?

(取材・文/本誌ニュース班)