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“アクロバット相撲”で注目の小兵力士・宇良「スイーツも食べませんし、お酒も飲みません」

[2016年09月30日]

アクロバット相撲とも称される宮城野部屋・石浦(左)、木瀬部屋・宇良(右)

小よく大を制す! だから相撲は奥が深くて面白い!! 

先日の秋場所では、ふたりの十両力士が熱い声援を受けた。ともに身長173cmと小柄な体ながら、素早い動きと巧みな技で大型力士と渡り合い、“アクロバット相撲”とも称される宇良石浦を直撃した!

■宇良「憧れの力士? 特にいないです」

大相撲秋場所直前の9月2日、両国国技館で横綱審議委員会稽古総見が行なわれた。

横審の委員、相撲協会上層部の面々が見つめるなか、早朝から番付順に稽古が進んでいく。そして、午前8時過ぎ、十両力士同士の「申し合い」稽古が始まる。

相撲を取って勝った者が、次の稽古相手を指名する申し合いは、意欲的な者でなければ、相手に“買って”もらえず、稽古ができない。土俵はひとつ、相撲を取ることができるのはふたりだけ。それゆえ、競争率は高い。

「次、お願いします!」

そのなかで、手を挙げて積極的に存在をアピールしていたのが、今場所、東十両筆頭に番付を上げた宇良(うら・24歳)である。173cm、127kgの小柄な体ながら、今年5月の夏場所、所要7場所で新十両を決めた角界の新星だ。

その宇良の横で、虎視眈々(たんたん)と申し合いのチャンスを狙っていたのが、173cm、111kgの石浦(いしうら・26歳)だ。関取最軽量ながら、昨年春場所の十両昇進から9場所連続でその地位を保っている曲者(くせもの)だ。

ふたりの小兵を取り囲んでいるのは、阿夢露(あむうる)、東龍(あずまりゅう)ら190cm超、そして剣翔(つるぎしょう)、朝弁慶(あさべんけい)ら160kg超えの十両力士たち。体重別制度のない大相撲の世界とはいえ、彼らとの体格差はあまりにも大きい。

それでも、この日、宇良は体格差などものともせず、高い競争率の申し合いで実に19番の稽古を重ねた。石浦との稽古も1番実現した。

「(普段は所属する木瀬部屋の力士との稽古なので)今日みたいにいろいろな部屋の力士と稽古できるのは、しんどいけど勉強になりますね。今はとにかく“押す”力をつけたいと思って稽古をしています」

稽古後、宇良は大粒の汗を拭いながらそう語った。7月の名古屋場所まで、負け越しはおろか、連敗すら一度もない。これまでのところ順風満帆な力士人生を歩んでいるように見えるが、本人はこう首を振る。

「(周りからはそう見えるのかもしれませんが、)何度もギリギリのところをくぐり抜けてきているんです。なんで今、ここ(プロの世界)でやれているのか、自分ではわかりません」

石浦_宇良2

取材に訪れた巡業では偶然、ふたりの取組が実現。レスリングを思わせる取り口に観客も大いに盛り上がった


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