プレミア価格がついているバックナンバーがたくさん!

この2016年10月で創刊50周年を迎えた『週刊プレイボーイ』

その輝かしい歴史!?を振り返るべく、1966年10月に『国際感覚あふれる新しい男性週刊誌』として創刊して以来、半世紀にわたり発行し続けてきた中で今、最もプレミア価格がついているバックナンバーがどの号なのかを調べてみた!

調査に協力してくれたのは、古書店が軒を連ねる神保町に店を構えるARATAMA新店さん。グラビア・アイドル誌に強く、写真集や雑誌のバックナンバーだけで5万点、その他ポスターやカードなどアイドルプレミアグッズ3万点以上の品揃えを誇る古書店だ。

週プレのバックナンバーはどれぐらいあるのか尋ねると「ほとんどは揃ってるんじゃないでしょうか」と胸を張る。店内の棚には創刊号からつい先週の最新号までがズラリ。この迫力、都内随一の品揃えであることは間違いなさそうだ。

店長の鎌田さんによると「週プレのバックナンバーで人気が高いのは、1970年代後半から80年代前半にかけて」とのこと。平均価格は年代によって違うが70~80年代のものは大体2000~3000円で、中でも75年頃のものが人気は高く4000円ほど、比較的最近のものは500~800円で入手できる。しかし、もちろん中には万単位で値をつけるほどのものも…。その人気の理由はなんなのだろうか?

「理由のひとつは、やはりグラビアの内容ですね。グラビアアイドルやセクシー女優だけでなく、他ではあまりグラビアをやらない女優や女性アスリートが水着などのセクシーなショットを披露しているところが、週プレのバックナンバーの人気の理由でしょう」

中でも売れない時代にセクシーなショットを披露した若手女優のグラビアや、あまり写真集を出していないタレントのグラビアが掲載された号は、バックナンバーとして値上がりする傾向にあるそう。つまり、要チェックな若手女優さんの初出しグラビアを買っておけば、そのうち値が上がるかも!?

芸能界を引退した女優が自ら購入?

人気のあるタレントとしては、「(松田)聖子、(中森)明菜がやはり強いですね」というほか、70年代に圧倒的人気を誇ったキャンディーズや透明感のある美しさのまま世を去った夏目雅子のグラビアも、年配のお客さんに人気が高いそう。当然、それなりに高額だが、青春時代に胸をときめかせたアイドルの初々しい笑顔はプライスレスなのだ。

もちろんグラビアだけでなく、記事の内容も人気の指標のひとつ。

「矢沢永吉さんなど当時の人気アーティストのインタビューや、上村一夫さんの漫画など、その後に単行本化されていない記事をお求めの方もいらっしゃいますね。特に漫画は単行本化の際に内容を変えてしまうこともあるので、オリジナルを読みたいというファンにとって、バックナンバーは価値が高いんです」

また、中には「調べ物をしていて昔の事件の記事を探している」という問い合わせもあるとか。グラビアだけでなく、政治や経済から市井の出来事まで幅広く取り組んできた週プレのバックナンバーには、読み物としての面白さだけでなく歴史的な価値もあるのだろう。

「表紙のアートとしての価値を評価されて楽しまれる方もいますよ。創刊すぐの頃は横尾忠則さんなど今や大御所のデザイナーやイラストレーターが手がけた表紙も有名ですよね。こういったものは外国のお客さんが好まれるんです。他にも変わったお客さんとしては、芸能界を引退した女優やタレントの方が自分が載っているバックナンバーを購入されたりもしますよ」

なんと、御本人まで! バックナンバーは、人によって様々な価値があるようだ。ちなみに、週プレ以外ではどんな雑誌が高値を付けているのだろうか…。

「ライバル誌だった『平凡パンチ』や『GORO』ですね。また、うちで最高値を付けるのは、70~80年代の『明星』『平凡』などアイドル雑誌で付録付きのもの。保管状態がよく付録が完全に揃っていれば3万円ぐらいになるものもあります」

60年代の創刊時のものは入手困難!

さ、3万円!? では、お店が全力で探している幻の週プレバックナンバーも教えてもらいましょう!

「やはり60年代の創刊時のものは全然出回らないのでレアです。ただ、当時のものはグラビアがなかったりカラーページが少なかったりするので、すごく人気が高いかというと、それほどでもないですね」

どうやら希少性とは別問題のようだ…。というわけで、最後に週プレバックナンバーの高値ランキングを発表しちゃいたいと思います!

(※2016年10月現在、ARATAMA新店での在庫・取扱価格となります)

★第1位 2万4000円 1970年5月12日号(No.18)

内容:今や泣く子も黙る大女優・岩下志麻のギリギリセミヌードグラビア7P。『極道の妻たち』で知られるが、週プレにご登場いただいてたんですね~。

★第2位 1万4000円 1975年2月4日号(No.5)

内容:舞台女優として知られ、三國連太郎らスターとの数々のロマンスでも知られる往年のマドンナ・太地喜和子がヌードを含むグラビア6ページを披露!

★第3位 1万2000円 1970年1月6・13日合併号(No.1・2)

内容:銀幕の美少女から日活の看板女優に上り詰めた浅丘ルリ子のセクシーカレンダー12ページ。まさかの豊乳で世の中を驚かせたという若き頃のいしだあゆみも7ページにわたってビキニ姿を披露。

★第3位 1万2000円 1979年7月3日号(No.27)

内容:後にトレンディドラマの女王と呼ばれることになる18歳当時の浅野ゆう子が両面ビキニピンナップ&オールセクシービキニ5ページで日本人離れした見事な肢体を惜しげもなく披露。

まだまだ3位以下もレアものを紹介!

★第3位 1万2000円 1973年8月7日号(No.30)

内容:15歳とは思えない大胆なフルヌードでデビューし話題をさらった女優の関根恵子(現・高橋恵子)が18歳になり、モノクロヌードグラビア5ページを披露。不良少女役などで活躍した18歳当時の高沢順子も両面三つ折りビキニピンナップで見逃せない。

★第3位 1万2000円 1972年11月14日号(No.45)

内容:東映『女番長』シリーズほか数々のポルノ映画で名を馳せた池玲子(日本初のポルノ女優)ヌード5ページ&片面ヌードピンナップ。あのマリリン・モンローのシースルーヌードも掲載!

★第7位 1万円 1976年8月24日号(No.34)

内容:海の向こうからやってきた“元祖黒船アイドル”アグネス・ラムの両面ビキニピンナップ&オールビキニのグラビア5ページ。『太陽にほえろ!』出演で知られることになる長谷直美の若かりし頃のシースルーヌードを含むグラビア6ページも。

★第8位 9000円 1977年8月9日号(No.32)

理由:人気絶頂で解散したキャンディーズがオールビキニになったレアなグラビア5ページ。73年にデビューし人気絶頂を迎えていた永遠のトップアイドル・山口百恵の両面ピンナップも!

いつの時代も攻めてきた週プレの魅力が詰まったバックナンバーは色褪せない!

(取材・文・写真/明知真理子)

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