支えられるどころか窮地に追いやられかねない!?蓮舫代表 (民進党ホームページより)

蓮の花を支えるレンコンになる!

蓮舫(れんほう)執行部スタート時、そう大見得を切っていた民進党の野田佳彦幹事長。だが、やっていることはその真逆。支えるどころか、蓮舫代表を窮地に追いやりかねない大ポカをしでかしていたのだ。民進党のある国会議員がこう怒る。

「新潟県知事選に出馬した米山隆一候補を応援するため、投票日直前の14日に蓮舫代表が急きょ新潟入りしたのですが、それを最後まで止めようとしたのが野田さんでした」

民進党関係者もこう証言する。

「蓮舫代表が新潟入りする前夜の午後11時半過ぎ、江田憲司代表代行に野田幹事長から電話が入ったんです。その電話で野田幹事長は、『米山候補の応援に行くべきでないとずっと制止してきたが、蓮舫代表がどうしても新潟に行くと言ってきかない。もうどうにもならないから、行かせることにした』と、不満タラタラだったそうです」

柏崎刈羽原発の再稼動反対の公約を掲げて立候補した米山氏は元々、民進党新潟5区の支部長だった。しかし、原発再稼動に前向きな最大支持母体の連合が米山氏を嫌い、早々と自公候補の支援に回ったことから、民進党は米山氏を5区支部長から解任、新潟県知事選は自主投票で臨むこととなった。

ところが、その後、状況はガラリと変る。ジリジリと支持を広げた米山氏に当選の可能性が出ると、執行部の反対を押し切り、前原誠司、松野頼久、江田憲司らの有力議員が続々と米山氏支援に駆けつけたのだ。前出の民進党議員がこう吐き捨てる。

「共産、社民、自由の野党3党は米山氏を推薦しているのに、民進だけがその輪に入っていない。しかも、執行部と距離を置く党内の有力議員が次々と米山支持を打ち出している。このままでは野党共闘も党内融和もおぼつかなくなると危惧した蓮舫代表が新潟入りを希望したのに、最後まで野田さんが邪魔をしたのです。

もし、蓮舫代表が幹事長の制止を聞き入れ、新潟入りを断念していたら、今頃は党内外から『当選できる候補を、それも自党に在籍していた候補をなぜ、支援しなかったのか?』と総スカンを食らっていたはず。そんなことも見通せずに、ガンコに新潟入りに反対した野田さんの政治カンの悪さは救いようがありません」

レンコン幹事長が蓮の花を枯らす?

(取材・文/週プレNEWS編集部)