表情がない、采配がない、選手に声をかけない……の“ないないづくし”が不評の巨人・高橋由伸監督ＣＳで初のファーストステージ敗退を喫した巨人・高橋由伸監督の評判が芳（かんば）しくない。
巨人のある球団関係者が「１年間一緒にやってきたけど、結局、どんな野球がしたいのか最後までわからなかった」と言えば、主力選手のひとりも「暗くてノリが悪い。チームが逆転しても喜びを表してくれないから、一体感が持てなかった」とピシャリ。
対照的に、このところ株を上げているのが中畑清前ＤｅＮＡ監督。今季は解説者として意外な（！？）きめの細かさを披露するなど、明るさだけではないことをアピールした。
「特にＣＳの解説は秀逸で、古巣ＤｅＮＡの試合とはいえ、投手の配球、選手起用についての指摘の的確さは、同席した原辰徳前監督も比較にならないほどだった」（巨人関係者）
ＤｅＮＡは今季、初のＣＳ進出を果たしたが、球団内では「中畑監督がまいた種がようやく芽を出した」ともっぱら。これには巨人の球団関係者も「もし中畑さんがあと１年早くＤｅＮＡを退団していたら、由伸を無理やり引退させて監督に据えることもなかったのに…」とボヤく。
「ＣＳの試合前、中畑さんに声をかけられた巨人の主力選手たちの笑顔はシーズン中にはない明るさでした。正直、今、うち（巨人）に一番必要な監督は中畑さんだと実感しましたよ」（巨人関係者）
これまで巨人内部での中畑氏の評判といえば、「キャラ優先のイメージが強く、ＯＢとはいえ、伝統ある巨人の監督としては不向き」との見方が強かったというが、ここにきて風向きが変わってきたとも。
「高橋監督は昨年、無理やり引退させてまで監督にした経緯があるだけに、すぐの交代はありえません。ただ、暗くて勝てないイメージが定着してしまうようだと、“ポスト由伸”に中畑さんの名前が挙がることも十分にあります」（球界関係者）
“元祖・絶好調男”が巨人再建を担う日は来るか！？