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シリア人ジャーナリストの思い。文化を大切にしている日本人こそ理解できることとは

[2016年11月10日]

「日本のアラブ圏の事象の捉え方は欧米中心主義に偏っている」と語るエルカシュ・ナジーブ氏

ロシアが支援するアサド政権、アメリカが支援する反体制派、そしてIS(イスラム国)の三つ巴(どもえ)の戦いで激しい空爆に晒(さら)され続けているシリア。何百万人という難民がヨーロッパや周辺諸国に流入し、世界は混迷を極めている。

「週プレ外国人記者クラブ」第54回は、シリア人ジャーナリストのエルカシュ・ナジーブ氏が初登場。長く日本に住み、日本やアジアのニュースをアラブ諸国に発信する「リサーラ・メディア・プロダクション」を運営するナジーブ氏に、日本が果たすべき役割を聞いた――。

***

―初登場ということで、まずは簡単な自己紹介と、日本に来た経緯を教えてください。

ナジーブ シリアの首都、ダマスカスで生まれました。叔父が著名な文化人で、私は幼い頃からアラブの詩を暗記・朗読させられたりしていました。言葉や表現することに興味を持ち、メディアの世界に入りました。ロンドンで映画製作を学んだ後、1997年に文部科学省の奨学金を得て来日し、東京大学や名古屋大学で映画理論を学びました。

それ以来、活動のベースはずっと日本です。ロンドンには人文系のアラブ人がたくさんいましたが、日本のアラブ人コミュニティでは少数。何人か架け橋の役割を果たす人はいますが、ほとんどがエンジニアで、私のような文科系は珍しいんです。

―そんなナジーブさんの目に、現在の世界はどう見えているのでしょう? シリア難民をはじめ多くの移民のヨーロッパへの流入は、ゲルマン民族の大移動のような1千年に1度レベルの歴史的大事件にも思えるのですが。

ナジーブ 1千年に1度というのは大袈裟かもしれませんが、100年に1度とは言えるでしょう。シリアを中心としたISや難民の問題を含め、現在、アラブ世界で起きている混乱の発端は、1918年に始まったトルコに対するアラブ革命にさかのぼることができます。

アラブ革命は、それまで表面的に統一のイスラム国家として存在していたオスマン帝国を解体し、ヨーロッパ的な近代化を目指して世俗主義国家・アラブ王国を樹立しました。

しかし、それは失敗だった。結果的にシリアも含めて旧オスマン帝国領だったイスラム圏はイギリスやフランスなどヨーロッパ列強によって分割統治されてしまいました。「統一のイスラム国家樹立」を掲げるISの台頭は、100年前に動いたアラブの非宗教的なナショナリズムの失敗と切り離して考えることはできません。


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