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世界初の作品論? ピコ太郎の『PPAP』は「わけがわからない」ものではない!

[2016年11月17日]

楽曲分析・文/前川仁之 1982年生まれ。文筆家。東京大学教養学部(理科Ⅰ類)中退。立教大学異文化コミュニケーション学科卒。2014年の開高健ノンフィクション賞次点。近著に『韓国「反日街道」をゆく:自転車紀行1500キロ』がある

世界中で大ブームの『PPAP』についてろくに分析もせず、頭ごなしに全否定する評論家やら作詞家やらが多すぎる! これは由々しき 事態だ!!

なぜなら、多少なりとも言葉をかわいがったり、言葉とけんかしたりした経験がある者にとっては相当にわかりやすい作品なのだから…。そこで今回、ノンフィクション作家の前川仁之氏が楽曲を分析してくれた。

■東洋的な「踊り」と「手遊び歌」

まず「振り」について軽く説明しておこう。『PPAP』を『PPAP』たらしめているのは上半身、特に手の動きだ。手の動きさえあれば作品の芯は模倣できる。

伝 統的に下半身の動きが中心になる西洋のダンスに対し、東洋の踊りは上半身が命、という対比はよく知られている。日本は東洋も東洋、極東だ。各種盆踊りは言 うに及ばず、前世紀の末期にギャルの間ではやった「パラパラ」という踊りも、手の表現の忙しさに比べてステップは単調だった記憶がある。

『PPAP』 も東洋的な上半身主体の「踊り」と考えられるが、この作品を分類するには、実はよりふさわしい枠組みがある。『げんこつやまのたぬきさん』をはじめとする 「手遊び歌」だ。『PPAP』に非常によく似た手遊び歌が『グーチョキパーでなにつくろう』である。これと比較することで『PPAP』の歌詞の面白みがよ くわかる。

『PPAP』の構成は右手と左手を合わせて何かをつくるこの手遊び歌とほとんど同じである。右手で「ペン」を持つジェスチャー、左手で「アッ ポー」を持つジェスチャーを見せ、両者を合わせて「アッポーペン」にする。続いて今度は左手で「ペン」、右手で「パイナッポー」のジェスチャーをし、「パイナッポーペン」をつくる。

ここで極めて重要なのは『グーチョキパーでなにつくろう』の場合に見られる、一種の弁証法的な発展(右手はグー、左手はチョキでカタツムリ、とより高次の段階に進む)が『PPAP』にはない、ということだ。

アッポーペンにしろパイナッポーペンにしろ、ただ登場する語を並べただけなのだ。ジェスチャーでは一応突き刺したことになっているが、果たして実際には何が起こっているのか。『PPAP』の、あるかなきかのオチはこの問いに答えてくれる。


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