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ここまで落ちるのか--トランプの陰謀論にハマった、深刻すぎるアメリカの“知的格差”の実態

[2016年12月16日]

米社会全体が落ちるところまで落ちていると語るモーリー氏

『週刊プレイボーイ』本誌で「モーリー・ロバートソンの挑発的ニッポン革命計画」を連載中の国際ジャーナリスト、モーリー・ロバートソンがトランプ大統領当選で見えてきた、アメリカの深刻すぎる“知的格差”について語る。

* * *

ここまで落ちるのかーー。米大統領選の取材で訪れたアメリカの街、人々、空気に接した僕は、そんな思いを抱かざるをえませんでした。

約20年ぶりに長期滞在したニューヨークの街は、あまりにも疲弊していました。五番街の有名デパート前ですら尿の臭いが立ち込め、タクシーのシートは破れてむき出しになり、レストランのメニューも触っただけで手がベトベトになる。ボロボロのインフラと、それを当たり前のこととして放置する人々。

「昔からニューヨークなんてそんな街だよ」と嗤(わら)うアメリカ通もいるかもしれませんが、僕は肌感覚として、米社会全体が落ちるところまで落ちているということを痛感しました。

経済格差の問題はどの国でも深刻ですが、大統領選取材でさまざまな立場の人にインタビューして感じたのは、米社会に横たわる甚だしいほどの“知的格差”です。たとえ若くても、賢い人はとてつもなく頭がキレる。ものすごいスピードで、高尚かつ洗練された議論をする。日本ではなかなかお目にかかれないレベルのインテリが社会の上層部にいることは間違いありません。

しかし一方で、超がつくほどの教育格差は中間層をごっそり押し下げた。「押し潰(つぶ)されたピラミッドの下」に位置する人々の多くは教育機会に恵まれず、かつてナチスや旧ソ連、中国共産党がやってきたプロパガンダの焼き直しのようなトランプの陰謀論にも素直にハマってしまい、それをフェイスブックなどで広めていったわけです。

彼を応援したメディアも、この状況に見事に乗っかりました。トランプが体現するアンチ・エスタブリッシュメント思想だけを信じ、デマ記事にも検証せずに飛びつく人々に対し、報道とも呼べないような“可燃性の高いネタ”を常に提供し続けたのです。


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