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JR北海道・留萌本線で95年の歴史に幕。“葬式鉄”による涙の最終日レポ!

[2016年12月16日]

およそ15分遅れで到着した留萌からの列車。これが折り返し、増毛発のラストトレインとなった

経営難のJR北海道から路線がまたひとつ廃止に。地元住民はさておき、悲しみに明け暮れる鉄オタと共に、最後の一日を“葬式鉄”の記者が追いかけた。

* * *

12月4日、JR留萌(るもい)本線留萌駅~増毛(ましけ)駅間16・7kmが廃止となった。

増毛といえば、高倉健主演映画『駅 STATION』の舞台。「ぞうもう」とも読めることから、薄毛に悩む男たちの聖地ともいわれた。

だが鉄道利用客は少なく、留萌市出身のミュージシャン・掟ポルシェ氏によると、「ニシン漁が衰退してからは誰が乗るの?って路線でした。同じ海岸沿いを走るバスが本数もあって安く、そちらを利用する人がほとんどで。車の免許のないウチの親父が、増毛のエビ釣り漁船で働いていた頃、使ってましたね」

5年前に近くの増毛高校が閉校となり乗客は激減。最近では利用客が1本当たり3人。100円を稼ぐのに4161円かかるという日本一の赤字ローカル線になってしまった。

留萌本線

廃止が発表されてからは、鉄オタが集合。日本全国すべての駅を乗下車した鉄道ライターの横見浩彦氏は、この路線の魅力について、

「プラットホームが木の板でできている阿分(あふん)駅や朱文別(しゅもんべつ)駅、待合室が元貨車の礼受(れうけ)駅や舎熊(しゃぐま)駅など、バラエティ豊かで駅同士の距離も近い。駅巡りに最適な路線でしたね。僕も廃止が決まってから10回以上来ました」と語った。

留萌本線5

車掌車を再利用して作られた舎熊駅の待合室。鉄オタなら窓の配置から一目瞭然

留萌本線4

信砂駅の待合室はただのプレハブ

最終日となる12月4日、記者も“葬式鉄”として現地へ。朝は早く、まず旭川駅発5時18分の「スーパーカムイ」で深川へ。ホームに降りた瞬間、全員が向かいのホームに停車中の増毛行き目指し、階段を猛ダッシュ。記者も走り、なんとか座席を確保。あたりは暗く、うっかり寝てしまい、気づけば終点の増毛!

折り返しは寝ないよう立ったまま乗車。廃止区間は日本海沿いで車窓が素晴らしい。冬の海は癒やしの効果がある。いろんな悩みを忘れさせてくれるのだ。


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