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まとめサイトに写真をパクられたので、請求書を送ったら18万円が振り込まれた件

[2016年12月19日]

有賀氏は発信者開示請求をLINE社に送るも、対応を拒否された。理由は「『権利(著作権)が侵害されたことが明らか』であると判断できません」としか書かれていなかった

著作権や情報の正確性などの問題を受け、女性向けファッション情報サイト『MERY(メリー)』などキュレーションサイトの非公開が相次いでいる。そんな中、パクられた写真の使用料を回収している人がいる。

カメラマンの有賀正博氏が旅行代理店A社に訴訟を起こしたのは2015年6月のこと。スペイン・セビリアで撮影し、自身のブログに掲載した写真がA社のサイトに無断転載されているのを発見、写真使用料の支払いを巡って争った。

「裁判は僕の完全勝利。A社は僕の主張を全面的に認め、損害賠償と慰謝料を支払いました。A社は『【セビリア・無料画像】で検索して出てきた画像だから盗用ではない』という無理筋な主張をするだけでしたね」

さらに、同じく写真を盗用したキュレーションサイトなど8サイトにも使用料請求を試みた。その結果、計18万円をゲット。

「サイトの多くは写真を削除するだけで済まそうとするので、そのたびにこうくぎを刺しました。『私はプロのカメラマンであり、営利目的で私の写真を使用したならば、当然、使用料は払っていただく』と。ここまで断言すればたいていの会社は、お金を振り込みます」

ただ、あるキュレーションサイトは「われわれは記事を書く場所を提供する“プラットフォーム”であり、利用者による盗用の責任は負わない」などと抗弁してきたという。

「そこで『発信者情報開示請求(ネットにおいて匿名の投稿者を特定するための請求手続き)を送るので対応してください。盗用した人に直接請求します』と伝えたら、同サイトから写真使用料がすんなり支払われました。正当な権利を主張すれば、たいてい相手は折れます。キュレーションサイトと裁判になることは、基本的にはありません」

しかし、1社だけ例外になるかも。ほかでもないキュレーションサイト最大手『NAVERまとめ』だ。

「ウェブ魚拓(*)で証拠を取って、使用料を運営のLINE社に請求しましたが、同社は著作権侵害をかたくなに認めようとしません。ただ、大手のDeNAがここまで叩(たた)かれている今なら、払ってくれるのではないかと少し期待しています。もしダメなら…訴訟を検討するしかないでしょうね」

(*)ネット上にあるサイトの内容を保存することができる無料サービス。これを利用すれば、当該サイトが削除されても、保存時の内容を閲覧することができる

『週刊プレイボーイ』1・2号「上位に来るサイトはウソ情報だらけ!! ネット検索を疑え!!」より

(取材・文/鯨井隆正)


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