週プレNEWS TOP 連載コラム セルジオ越後のサッカー「一蹴両断!」 最後の日本開催?でセルジオ越後が回顧するトヨタ杯の名場面「1981年の第1回大会は異様な雰囲気だった」

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最後の日本開催?でセルジオ越後が回顧するトヨタ杯の名場面「1981年の第1回大会は異様な雰囲気だった」

[2016年12月22日]

思い出を語り始めたら何時間あっても足りないと語るセルジオ越後氏

最後の日本開催となるかもしれないクラブW杯が幕を閉じた。来年、再来年はUAE(アラブ首長国連邦)での開催。以降は未定だけど、昨年からトヨタに代わって中国企業(アリババ)が大会のメインスポンサーになっていることを考えれば、中国開催が有力。もう日本に戻らなくても不思議はない。

前身のトヨタ杯(欧州王者と南米王者が対戦するインターコンチネンタル杯)の時代から、日本サッカーに大きな影響を与えてきた大会だけに、ひとつの大きな節目といえる。感慨深いね。

個人的に強く印象に残っているのは、1981年の第1回大会。あのときの国立競技場の雰囲気は異様だった。今とは大違い。スタンドは満員なんだけど、皆シーンとしていて、シュート場面になって、ようやく「おー」「あー」と声が上がる。真冬で暗い色の服を着ている人が多いこともあり、まるで北朝鮮で試合をやっているような感じ。選手はやりづらかっただろう。

さすがに、それじゃまずいということで、翌年は僕も大会の盛り上げをお手伝いすることに。バックスタンドで両チーム(フラメンゴとリバプール)の小旗を大量に配った。ブラジルのラジオ局のアナウンサーはその小旗が振られる光景を見て興奮し、「皆さん、地球の裏側の日本にもこんなにたくさんフラメンゴのサポーターがいます!」と実況していたね。

また、当時はピッチもヒドかった。芝というよりも土。第2回大会、前日練習で国立競技場に来たリバプールのコーチが「明日の試合会場はどこ? 芝のグラウンドでやるんだよね?」と関係者に聞いたのは有名な話。今では笑い話だけど、ピッチの見栄えをよくするために、緑のペンキで色を塗っていたときもあったんだ。


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