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近くて遠い北方領土のリアル。“かすかな期待”を利用し日米関係の分断を図るロシアの「したたかな戦略」

[2016年12月22日]

北海道の根室で取材したというアイルランド人記者、マックニール氏は北方領土問題をどう見ているか?

プーチン大統領の来日で、前進が期待された「北方領土問題」だったが、フタを開ければ完全に空振りに終わった。安倍首相の悲願のひとつである北方領土の「返還」は、果たして可能なのだろうか? 

「週プレ外国人記者クラブ」第59回は、北方領土問題の取材のため北海道根室市を訪れたというアイルランド人ジャーナリスト、デイビッド・マックニール氏に話を聞いた――。

***

─マックニールさんはプーチン大統領の来日を前に、北方領土の「対岸」とも言うべき、根室に取材に行かれたそうですね。

マックニール 根室ではかつて色丹島の住民だった方や長谷川俊輔・根室市長、元衆議院議員の鈴木宗男氏らにお会いして、北方領土問題の今についてお話を伺いました。また、根室半島の納沙布(のさっぷ)岬を訪れ、歯舞群島の貝殻島がその沖合、わずか3.7kmにあるということを自分の目で見て、改めてその「近さ」を実感しました。

私が驚いたのは、イメージしていたより北方領土は遥かに大きいということです。特に国後島と択捉島はそれぞれ沖縄本島よりも大きいことを、日本人でも知らない人は意外と多いのではないでしょうか?

そして、かつて北方領土には約1万7千人の日本人が暮らしていたということも、戦後71年を経た今では想像しにくいことかもしれません。私が根室でお話を伺った色丹島の元住民の方は島で生まれ育ち、13歳の時、島を追い出されたということでしたが、ソビエトによる占領から数年間はソビエトの施政下でロシア人と日本人が共に暮らしていた…という歴史も知りませんでした(※日本人旧島民の本土引き揚げは1946年にGHQとソ連の合意で決まり、1949年までに日本人の島民全員が引き揚げを完了)。

もうひとつ考えさせられたのは、先ほどお話した「北方領土の近さ」とも関係しているのですが、かつてはこの地域の経済を支え、特に捕鯨に関しては日本有数の規模を誇った根室沖の漁業が、今では領土問題の影響で壊滅的な状況にあるということでした。そのため根室市自体も人口がかつての半分以下に減少するなど大きく衰退しています。

私の母国アイルランドも「北アイルランド」でイギリスとの間に領土問題を抱えてきましたが、私の生まれ故郷は「イギリス領」とされた北アイルランドとの境界線に近い町で、かつては北アイルランド側との商売を中心としたマーケットシティとして栄えていた。その町がイギリスとの領土問題によって衰退してしまった歴史を知っているので、根室で聞いた状況がリアリティを持って理解できました。


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