グアナファトの絶景スポット「ピピラの丘」に登ると街が一望できるフェリスナビダ！（スペイン語でメリー・クリスマス！）
今年は皆さん、どんなクリスマスを過ごしましたか？ あっとゆー間に今年も終わりですが、気付けば私はメキシコの魅力にどっぷりハマって、いつのまにかメキシコ一周中（笑）。
ここまで来たら、せっかくなのでメキシコで一番美しい街と言われるグアナファトにも行っておきたいと、まずはその経由地であるグアダラハラへ。この街は、テキーラの発祥の地として知られるハリスコ州の州都でメキシコ第２の都市。メキシコで最も重要な産業と商業の中心都市のひとつであり、“メキシコのシリコンバレー”とも呼ばれている。
クリスマスが近いからだろうか、おもちゃ屋などが精を出していて、一見、穏やかそうに見える街中。しかし、つい最近「グアダラハラでメキシコ麻薬組織に両手首を切断された男女６人が生きたまま見つかった」などという怖いニュースもあったので、夜は少し緊張しながら歩いた。
明るい時間は人も多くほのぼのとしているので、とりあえずグアダラハラの観光名所であるハリスコ州庁舎や世界遺産「オスピシオス・カバーニャス」という複合施設を訪問。
するとアジア人が珍しいのか、そこに来ていたたぶんメキシコ人の女子たちにちょっとモテた（笑）。
ハリスコ州庁舎にある有名な壁画。グアダラハラ出身のオロスコ作「立ち上がる僧侶イダルゴ」はインパクト大！
女のコたちに「写真撮ってくださーい」と言われ記念撮影
壁画は寝て見ろ？世界遺産「オスピシオス・カバーニャス」では、みんなベンチに寝そべって天井画を見ている
そしてリベルタ市場では、ついにメキシコ最安値のタコス２ペソ（約１０円）を発見！
見た目はそぼろ状のお肉で普通のタコスと大差ないが、その具はなんと、牛の脳ミソでした。まな板の上でガンガンガンと脳みそを細かく刻み、トルティーヤに乗せてネギやライム汁などをかけて食べる。
一応、トライしたけれど、脳みそのイメージが先行してしまい、口に運ぶので精一杯。あまり思い出したくない味だけど、レバー嫌いの人が食べるレバーみたいな感じ？
メキシコ旅史上最安値を叩き出した２ペソの脳ミソタコス
グアダラハラで生産が盛んな伝統的な革サンダル「ワラチ」
レゴを並べたようなカラフルな街
サクっとグアダラハラを終えると、私は長距離バスに乗って、ついに待望のグアナファトに移動した。
市バスを乗り継いで街へ入ると、「きゃーん♪ この街、ヤバイ。好きだ！」。山の斜面にはレゴのようにカラフルな建物たちがいっぱいで、めっちゃカワイイ～！
まるでレゴのような建物がいっぱい
グアナファトがメキシコで一番美しいと言われる理由は一目瞭然で、私は一瞬でこの街と相性が良いと感じた。
しかし、そろそろ到着かと思うと突然、薄暗い石造りの地下トンネルの中で全員が降ろされた。
「え！？ 何ココ！？ バス故障でもした？ 暗いし、こんなところで強盗にでもあったらひとたまりもない。怖いよぅ…」
バスから降ろされた場所。ビビり撮影のためブレブレですみません
私はビクビクしながら皆に続くと、驚くことはない、ここは市民が普通に乗り降りするバス停だったのだ。グアナファトは１８世紀頃には世界の１／３の銀を産出し栄えた街で、その頃、鉱山の坑道だったところが今は整備されて車道として利用されている。
階段を上がり、地上に出るとパアァァッと太陽の光が眩しく、美しいコロニアル建築の街は屋台や観光客で賑わっていた。カラフルな建物はチリのバルパライソやイタリアのベネチアにあるブラーノ島、たくさんの路地はモロッコのシャウエンを思い出す。どこを撮っても絵になる街で、もうカメラが離せな～い（笑）！
グアナファトの歴史的な市街地と近辺の銀山はユネスコ世界遺産
メキシコで一番美しいと言われるグアナファトの街並み
「ピピラの丘」からの夜景は宝石箱をひっくり返したようにキラキラとしていた
お土産屋でもちょいモテしました
そして楽しく街歩きをしているある日、教会の前を通ると結婚式が…ん？ なんかおかしいぞ！ お姫様のようなカラードレスを着た主役っぽい女性はなんだか若いし、新郎が見当たらない。
「こ、これはもしかして結婚式ではなく、噂に聞いていた“キンセアニョス”！？」
１５歳になるとレディー扱い
実は以前、ちょうど大統領選でトランプが勝利した頃にメキシコ人の友達と選挙の話をしていたことがあった。
その時にメキシコの選挙権が何歳からかと尋ねると、「選挙権は１８歳だよ。お酒もね。あ、でも女子だけは“キンセアニョス”ってセレモニーがあって、１５歳になるとレディーとして扱われるんだよ」と言っていたのを思い出した。
スペイン語で「キンセ」は「１５」、「アニョス」は「歳」という意味。メキシコなどラテン系諸国では、女の子が１５歳の誕生日にレディーの仲間入りをしたことを記念して、盛大にお祝いする伝統行事があるんだって。
それは結婚式と同じかそれよりも大事らしく、たくさんの人を招いたり、ドレスアップしてワルツを踊ったり、カメラマンを頼んだりと豪華。裕福な家庭では相当お金もかけるそうだ。また、メキシコは人口の９０％がカトリックと言われてますが、熱心なカトリック家庭の場合は、パーティーの前に教会でミサを行なうんだとか。
教会前で華やぐキンセアニョスの風景
女子が撮影会で忙しい中、男子はちょっとヒマそう
「メキシコでは１５歳でレディーかぁ。私が１５歳の時はまだまだ子供って感じだったけどな～」
そんなことを考えていると、あれれ、私なんだか熱っぽい…。標高２０００ｍ程のここグアナファトでは朝晩が冷え込み寒かったせいか、どうやら風邪をひいたようだ。
そういえば日本の風邪薬って「用法・用量」に「成人・大人（１５歳以上）」って書かれてたりするものがあるけど、やっぱり１５歳は身体的にも大人ってことなのかな（笑）？
ハ、ハ、ハクション！
なんだか今年最後のごあいさつが情けない感じになってしまいましたが…。皆さんも風邪には気を付けて、良いお年を迎えてくださいね！
今年も１年、ムチョグラシアス！（どうもありがとうございました！）
ワンコ「ちょいとマリーシャさん、鼻水出とるで」
【This week’s BLUE】グアナファトの青空の下、突然サルサを踊り始めた恋人たち
●旅人マリーシャ平川真梨子。９月８日生まれ。東京出身。レースクイーンやダンサーなどの経験を経て、ＳサイズモデルとしてＴＶやｗｅｂなどで活動中。バックパックを背負う小さな世界旅行者。オフィシャルブログもチェック！ http://ameblo.jp/marysha/ Ｔｗｉｔｔｅｒ【marysha98】 ｉｎｓｔａｇｒａｍ【marysha9898】