激怒キャラでも大ブレイクした吉木さんが最後までこの笑顔で語ってくれる…!?

あの国民的バラエティ番組のスピリットを引き継ぎ“友達の輪”を!とスタートした『語っていいとも!』

前回、ラグビー日本代表の畠山健介さんからご紹介いただいた第35回のゲストはタレント、グラビアアイドルの吉木りささん。

ここ最近はバラエティ番組『吉木りさに怒られたい』での“激怒”キャラもブレイク、お嬢様イメージから脱皮し活躍の場を広げているが、20代ラストを恋愛ネタでもお騒がせとなった昨年の彼女。

人気グラドルとして人気は不動だが、その恋バナを直撃した前編に続き、今回はその目指すところまでを聞いたーー。(聞き手/週プレNEWS編集長・貝山弘一)

―アムロちゃん(安室奈美恵)みたいになりたかったけど、近くには民謡教室しかなくて、それが縁で演歌デビューに至ったと(笑)。いい話です。以前、ゲストで出ていただいた氷川きよしさんと近いですね。

吉木 あ、そうなんですか?

―元々、ビジュアル系のロックとか好きで、高校に入ったらそういう芸能コースみたいな授業があったんで行くつもりが、自分が取ったクラスは演歌の先生だったっていう。

吉木 えーっ。

―そのおじいちゃん先生に気に入られて、他のコはみんな逃げたんだけど、氷川さんだけ「キミが辞めたらみんないなくなる」とか言われて、可哀想になっちゃって。その縁で今がある、みたいな。

吉木 あはは(笑)。私も民謡やってなかったら…今では結構、NHKさんの民謡番組とかいろいろ出させてもらえているので、本当にわからないですよね。

―それこそ人生の分かれ道みたいなね。でも、最初のアクターズスクール的なものに行きたいっていうのも、自分から能動的だったんですね。

吉木 そうですね。なんか引っ込み思案で口数も少ないんですけど、いざやりたいって思うと言っちゃうみたいですね。

―自分の中でこうと決めたら進むタイプというか、実は強情なところも?

吉木 そうなんですよ、相談しないで勝手に決めちゃったり。厄介なパターンなんですよ(笑)。

―なんかわかる気が…。僕の中ではドラマの『北の国から』の蛍タイプってことになってるんですが。お父さん役の田中邦衛さんを困惑させて悲しませるっていうね。

吉木 えーっ(笑)。

―娘が大人になると、相談する前に全部大事なことを決めちゃってるみたいな。

吉木 (笑)。私はでも、両親が一応大学は行っといてほしいって。やっぱり、もし芸能界やめたら就職とかするかもしれないしっていうことで。だから、そんなに勉強ができるタイプでもなかったんで、亜細亜大学の一芸一能入試があって、日本民謡で入ろうって。賞とか取ったのを面接中にばーって見せて、自己PRして。

―あの有名な一芸入試ですか。他に先駆けて導入されて、当初から話題になりましたよね。

吉木 多かったですね。芸能界の方でベッキーさんもまさにそうですし。私の1コ下はPerfumeのあーちゃん(西脇彩香)さんとか。

「本当に過酷な番組で怒り狂ってて…」

―なかなか歴史を感じますね~。ちなみに、女子大生のイメージでいうと吉木さんも一般的にはお嬢様キャラ的な見られ方をしてきたと思いますが。実際は?

吉木 お嬢様ではないなぁ、みたいな(笑)。一見するとそうかもしれないけど、洋服とかも地味で、ずっと髪型も色もそんなに変わらないし…。まぁ実際、私、ファンの方と交流するのが好きなんですけど、やっぱり大人しい方が多くて。みんな「本当におしとやかな優しいコなんだな」みたいに思ってるはずですけど。自分では割と男っぽいんじゃないかなと。

―ご両親に大事に育てられた部分ではお嬢様要素の印象もありますが。

吉木 あぁ、それはそうですかね。普通の千葉の一般家庭なんで、その中でぬくぬくと育ってきたタイプですけど(笑)。まぁ別にヤンキーとかそういう感じでもなかったですし。ギャップがあるとすれば、オタク要素はある意味そうですかね…。

―一番のギャップで言うと、それこそ“激怒キャラ”でしょう(笑)。まさかのね。

吉木 あー、そうですね。あれは新しいギャップを作ってもらって、なんか一気にスゴいファンの層が変わりました(笑)。

―そこは自分で男っぽいと認識してるものが引き出されたところも?

吉木 確かに(笑)。なんかでも最初、番組で怒らなそうな人に怒ってもらいたいみたいな趣旨でやったんですけど…。でも本当にあれ自体、過酷な番組で。前日とかに平気で2本分の台本とか渡されて、もう暗記暗記で一生懸命覚えて。

予算もそんなないので、カメラも少ないんですけど、下手したら真冬の寒い中、忍者の格好しながら、カンペも一切無いし本当覚えなきゃいけなくて、何度も繰り返して、たった5分の撮影なのに本当に半日くらいかかるんです。

どんどん日が落ちて気温が下がってくるし、それでまたみんな、だんだんイライラするわけじゃないですか。なのに、ちゃんと早く台詞言えよなみたいなこと言われて、もう怒り狂ってて。

―(笑)それもまんまと乗せられて。そうさせられてたのかも?

吉木 私もそう思うんですよ。そのディレクターが有名な方で…今はプロデューサーさんなんですけど、「吉木ちゃん、頑張ろうよ」とか。基本はいい人なんですけど、たまにチャラい感じがまたイラっとさせるっていうか(笑)。「うるせえ!」みたいな(笑)。で、そういう怒りが番組で伝わるんで、結果よかったなっていう。

―わざと過酷な現場でイラつかせて、そういう雰囲気に持っていくみたいな。ハメられてたけど、それでよしと(笑)。

吉木 そうなんです。ある意味、一体感すごくて、いい現場だったと思うんですけど。

「結構、意地が悪いんですよ、私」

―実際、自分の新しいキャラでね、実は本音の素の要素が発掘されてたり。自分のプライベートでも女友達とそんな怒り発散トークをしてるのかもって…。

吉木 ありますよー! 結構、意地が悪いんですよ、私。人の弱点とか欠点っていうか、そういうところって逆に短所が長所だったりしてカワイげがあったりするじゃないですか。実はすごいひねくれてるんで、そういうのをいじるのが大好きで(笑)。

だから元カレの話とか、しょうもない同窓会での男のコがちょっと威張って話してたエピソードとかを存分に溜めて、女子会でわーって悪口言ってみたいなのはありますね。

―そこでも“ポンコツ”発言とか連発してるんでしょうか(笑)?

吉木 そこまではあれですけど…でも近い用語はみんなで言いまくって面白いですよ。

―そこだけとったら本当に女“有吉(弘行)”的な毒舌でね。

吉木 (笑)そうですね、なんか本当にダークな『グータンヌーボ』的というか。私自身、結局、今では喋るの大好きなんで。

―引きこもり時代の反動も? でも他人や周りのことはやたらウォッチしてたり、それが激怒キャラで活かされて、自分でも楽になった部分があるのでは?

吉木 ありますね。この『(吉木りさに)怒られたい』で、ひとつ引き出しが増えたというか。すごい幅が広がりましたし。こんな風に話しちゃっていいんだとか、なんか私の真面目な部分というか、いい子ぶりっこしちゃうのが意外とネックだったりしたのが、もっと言っちゃっていいかなって。いじっちゃうじゃないけど、面白そうだから話してみようみたいな勇気だったり話し方だったり…。

―それこそお嬢様イメージで、いい子ぶりっこで居続けるのもしんどいでしょうし。そうそう、血液型だとAB型なんですよね? そういう二面性はナチュラルボーンであったんじゃないかと勝手に推測してますけど(笑)。

吉木 よく言われます。AB型って結構嫌われるっていうか、「ABなの!?」みたいなのがあって。これAB差別だと思うんですけど(笑)。

―まぁ違う人間から言わせると実際そうでしょみたいな(笑)。

吉木 でも意外とそれがコンプレックスで、だからO型とかA型の人にすごい憧れるんですよ。なんか「あ、ABっぽくないね」って言われるのも嬉しいですし、「ああ、ABっぽい、確かに」って言われると、私、なんか変なことしたかなみたいな。

―ははは、でもそれは珍しいABですね。僕は意外と無自覚にジキルとハイド的な二面性を使い分けてる人に遭遇しがちでしたが。

吉木 あ、ほんとですか? 私は気にしますね。でも気分屋なところはあるので…。あと、自分で溜め込んで爆発しちゃうとか、そこはちょっとABっぽいかなって。編集長は何型なんですか?

―僕はA型ですけど。AOのほうなんで、それがたまにAB的に思われることもままあって。勘弁してくれと(笑)。

吉木 (笑)。でもなんか、ABの女にトラウマある男子って多いですよね。他の人で「ABはもう勘弁だ」みたいなこと話してましたもん。

―あははは、それはうーん…。それでいうと、吉木さんもダメンズに翻弄されてたみたいなことを言いながら、実はトラウマにさせてる男の屍(しかばね)が累々なんじゃないかっていう…。

吉木 いやいや、私はそんなことないと思うんですけど。どうなんですかね、わかんない、自分だと(笑)。

「30代になって母親になることも…」

―恐いなあ(笑)。まぁそうやってね、いろんな内在する自分を引き出されてお仕事の可能性も広がるという話ですけど。それで今、どんだけ忙しいんですか?

吉木 いやいや、とんでもないですよ、全然。まぁ29歳、アラサー女性タレントとして、いろいろな仕事してます(笑)。

―最初に仰ってましたが、仕事が楽しくて充実して、すごく今いい感じでね。

吉木 ありがとうございます。自分としては、なんかすごく20代前半の時より余裕もあったりして。以前はもっとガツガツしてたと思うんですよ、下手なりにがむしゃらで。そういうのがまろやかになって、ゴリッゴリの石が削られてきた感じかなーみたいに思いますね。

―いろんな経験をして、なんにでも対応できる、なんでも面白がれる自分になってる?

吉木 それはありますね。元々、好奇心旺盛で、割と「ま、いっか」ってブレーキがないタイプなので。それでグラビアとかも一気に楽しめるようになったし。結構、土壇場だったりで「え、これ大丈夫?」っていうのを結局、楽しんじゃう。そういう意味でバラエティとかもすごく楽しいなって。

―では今後のイメージとして、それこそ舞台とか演技もやってますけど、自分のビジョンはあるんですか?

吉木 やっぱり、日本民謡を今でもやってるので、どんどん人口が減ってるのをプロモーションっていうか…副業として個人的に伝えていきたいなっていうのがあったり。

今、NHKの子供番組で『コレナンデ商会』っていうパペット人形のバラエティで声優の役をいただいていて。歌も毎回歌わせていただいて、やっぱり周りでも小さいお子さんが多くて「よく観てるよ」って言われるんですね。

で、もしかしたら自分も30代になって母親になることもあると思うので、そういった子供が喜ぶ番組を続けていければなっていう。大人の女性として、何か必要とされるようなことをやり続けたいっていう風には思ってます。

―母親になるまでのイメージがイイ感じで繋がってますね(笑)。でもそれこそ今回も最新写真集が出たばかりですが、グラビアに関しては20代で打ち止めとかいう話は…。

吉木 あぁ、全然! 私、最近びっくりしたのは熊田曜子さんなんですけど。2児の母になってもあんなキレイなボディラインでDVD出されて好評で。ファンの方にもなんか「おかえり!」ってウェルカムな感じで喜んでもらえるのが、ほんとカッコいいなって。

私自身もやっぱりグラビアっていうものにすごく愛情があるし、だから大人になっても需要がある限り、誰かひとりでもファンの方がまた見たいって思ってもらえる限りは続けていきたいなっていうのはありますね。

―素晴らしいです! まさにこちらから熊田曜子さんみたいに…と振ろうとしたら、自分から持ち出してくれて。そういうとこですかね、仕事が増えるのも(笑)。

吉木 あはは、いえいえ。ありがとうございます。…でもプロポーションを保つのって相当な努力をされてると思うんで。続けられるように頑張りたいなとは思いますけど。

次回のお友達はおバカキャラでモデルの…

―ちなみに、自分では保つために今何かやってるんですか?

吉木 そうですね。私は結構よく食べるんで…食欲だけはどうしても抜かせられないので(笑)、だからその分、ダンベル持ってスクワットしたり、ジムに行ってウェイトしたり、一応頑張ってますね。

やっぱりストレッチだったり、ささやかな筋トレを毎日するだけで体幹も変わるし、走るのでもちゃんとすればキレイな脚になるので。続けていきたいなって。そういうのを楽しめちゃう自分がいるので…。いろいろお仕事でやらせてもらうのでも「あ、面白い」って思えて、プライベートでもやってみようっていうのが結構多いですね。

―食べるのが大好きでお酒は?

吉木 割と好きなんですけど、すぐ眠くなっちゃうのと、すぐ真っ赤になっちゃうので。撮影がある時は一応控えめにしてますね。

―ストレスをお酒で発散して「ポンコツ~!」を連発してるわけではないと(笑)。

吉木 このポンコツめがーって?(笑) だから、たまーに女子会ではわーきゃー言いながら、ほろ酔いで(笑)。しょうもないわーって話は適度な女子並みにしてます(笑)。

―では次にインタビューの機会があれば、是非それを居酒屋トークみたいな感じで(笑)。

吉木 あぁいいですね~、飲みながら話しましょう。もうどんどん素が出ちゃいますね、あはは。

―楽しみにさせてもらいます(笑)。というわけで、次のお友達紹介ですが、鈴木奈々さんということで。

吉木 あ、はい。ロケとか番組で会うたび、奈々ちゃんのパワーにいつも励まされてるんですよー! 近々、ごはん行こうねー♪ということで。

―了解です。ちなみに、最初にお伝えし忘れてましたが、畠山さんからの伝言で。またラグビーの皆さんと食事をご一緒にしたいですねとのことでした。

吉木 こら、編集長~! 私の熱愛報道の話から始めて、それ忘れとったらあかんだろ、どうなんだ、おらぁ~!!

―あははは(笑)。最後にありがとうございます。やっぱり吉木さんに怒られたいということで。無理矢理いただきました(笑)。

吉木 あはは、いえいえ(笑)。

―でも畠山さんからというのも意外といえば意外な…。

吉木 ありがたいですよね。私がラグビー関係のお仕事もさせていただいているので、それでだと思うんですけど。

―やっぱり吉木さんが体育会好きなのともマッチしてるのかなと(笑)。

吉木 確かに、本当ですね(笑)。でもラグビーも駅伝選手もみんな真面目な方が多いので。男性としてステキだと思います(笑)。

―おっ、そこはまたそのネタ振るんじゃねぇ~と怒られるかと思いきや、素直な(笑)。では特に他で今日の激怒ポイントは大丈夫だったでしょうか…?

吉木 いえいえ、今日は全然(笑)。このお話がどういう風に載るのかな?って。楽しみにしてますね。

―それはもう、お話ししたまんまで。何か問題あれば、今度また怒ってもらえれば(笑)。今日はお忙しいところ本当にありがとうございました!

語っていいとも! 第36回ゲスト・鈴木奈々「検索したら“離婚”って出てきますもん…結構傷つきます!」

某アーティストのキメ顔&ポーズを吉木さんに教えてもらいました(笑)

■吉木りさ1987年7月27日生まれ、千葉県出身。高校1年生の時にスカウトされ芸能界入り。小学生の頃から民謡を習い、地域の大会で優勝するほどだったため、2008年に坂本冬美の『夜桜お七』のカバーで歌手デビュー。翌年にはフジテレビのバラエティ番組『キャンパスナイトフジ』に出演、注目を集める。現在は多方面で活躍し、今年11月に出版した写真集『konikonikoniko』も好評発売中!

(撮影/塔下智士)