昨年4月末でフジテレビを退社したカトパンこと加藤綾子アナ。局アナ時代の人気そのままにフリー転身後も大手企業のCMに出演したり、エッセイ本を出版したりと大活躍の1年だった

昨年の女子アナ業界は、ある意味で地殻変動が起きた1年だった。

フジテレビでは昨年の4月末にカトパンこと加藤綾子アナが退社。それに伴い、『めざましテレビ』のメインキャスターに入社3年目の永島優美アナが大抜擢された。女子アナ評論家の戸部哲也氏が解説する。

「フジは世代交代が進み、入社2年目の宮司愛海アナや小澤陽子アナが台頭。今はスターアナが生まれるまでの過渡期といえるでしょう」

昨年、カトパン以外に退社&異動したキー局の女子アナは計7人。その内訳はというと、フジの細貝沙羅アナ(人事部に異動)に日本テレビ・山下美穂子アナ(スポーツ局に異動)と上田まりえアナ(退社)。

そしてTBSは久保田智子アナ(年内での退社を発表)と小林悠アナ(退社)、テレビ朝日・佐分千恵アナ(他部署へ異動)、最後にテレビ東京は滝井礼乃アナ(他部署へ異動)である。

「昨年は他部署に異動する女子アナが多かったのが特徴的。これは結婚や出産といった生活環境の変化に合わせた働き方を求める女子アナが増えたことにほかなりません。

今はフリーアナが飽和状態で、カトパンクラスじゃないと成功は厳しい。彼女たちのライフプランの中で、フリー転身という道を選びづらくなっているのは間違いないでしょう」(戸部氏)

2017年は女子アナたちにとって、どんな年になるのか。カトパンのような人気アナが新たに生まれることを切に願うばかりだ。