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上野発モスクワ行き、シベリア鉄道の日本直通化計画は実現するのか

[2017年01月02日]

ツンドラ地帯をひたすら走り、車窓は似た景色が続く。

「だんだん日付の感覚がおかしくなってきます(笑)。ウラジオストクとモスクワは時差が7時間もありますし。ヒマなロシア人は毎日ウオッカを飲んでます。胃がやられないようにオレンジジュースと一緒に飲むんですよ」

景色が単調な理由は、シベリア鉄道の沿線に人が住んでないから。普通の人はロシア国内を飛行機で移動している。シベリア鉄道で1週間かけて移動する人は相当な物好きなのだ。

ということで、現在のシベリア鉄道が運んでいるのは、人ではなくほとんどが貨物。ロシアの物流で鉄道の占める割合は大きく、およそ45%。自動車は3%しかない(ちなみに日本は自動車が約60%で鉄道は5%以下)。シベリア鉄道の主な輸送品目は1位が石炭(約60%)で2位が木材(12%)。石炭の主な産地はロシアの中央部で、そこから港まで5万6000kmを貨物列車で運ぶのだ。それから船に積まれ、世界各国へ運ばれる。

ではなぜ突然、今回シベリア鉄道の日本直通化の話なんて出てきたのか? 日本とロシアの物流事情に詳しい、環日本海経済研究所の名誉研究員の辻久子氏によると、

「かつてはスターリン時代に、ソ連と樺太を鉄道でつなぐ構想があり、1950年代トンネルを掘ることを試みたという話もあります。ロシアの鉄道関係者にとって、今も樺太との直結は夢なんです。でも現実問題として、樺太までつないでも、人や貨物の量は限られる。そこで、その先の日本までつなげることで、石炭や石油の輸出先や、逆に日本からの物流を見込んでいるのでは?」

ちなみに現在、日本の石炭輸入先1位はオーストラリアで65%、2位がインドネシアで17%、3位がロシアで8%。石油においてもサウジアラビア、UAE、カタール続いて4位。ロシアは埋蔵量が多く、生産量は年々増加しており、輸出先として日本への期待は大きいのだ。

また、プーチン大統領の側近として知られるウラジーミル・ヤクーニンは、ロシア鉄道の前総裁。彼は昨年7月に東京で開かれた世界高速鉄道会議で、「サハリンを通じてロシア大陸と日本とを結ぶ、将来のプロジェクトについて安倍首相と話した」と語った。これはただの絵空事ではオワれなくなってきたぞ!


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