ヤンキー文化全盛の大ヒット作『ビー・バップ・ハイスクール』

2016年11月、ヤンキーのバイブル誌『チャンプロード』が29年の歴史に幕を下ろした…。

そこで、発売中の『週プレ グラビアスペシャル増刊 NEW YEAR 2017』では、ヤンキー文化を大特集。

80年代、胸を熱くしたヤンキーゲームや映画、現在も連載中の最新ヤンキーマンガまでを網羅。今も色褪せない文化が、ここにあるんだっての!

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まずは、青森県八戸出身の元どヤンキーでグラドルの及川ちひろちゃんに、最もヤンチャだった中学時代をブッちゃけてもらいました!

「ウチらヤンキーは基本オシャレから入る感じなんで、中学入学前に“髪染めないとヤバいよね”ってことで金髪にしました。当時ギャルの間で流行ってた『COCOLULU』ってブランドのロゴをパクッて、ジーパンや学校のジャージに派手な色でペイントしたなあ。昔のヤンキーがみんなで特攻服着て走るのと同じ感覚ですよ。

暴走族には入ってないけど、当時は女友達5人組で“KOOL同盟”ってチーム組んで遊んでました。青森県にはラブホがいっぱいあって、男女数名でお菓子を買い込んで室内で大騒ぎ。乱交? しねーっす(笑)。ちなみにウチらはドラッグも禁止。知り合いがドラッグで悲しい事故に遭ったので、薬物だけはヤメようって。

青森県八戸出身の元どヤンキーでグラドルの及川ちひろがぶっちゃけ!

恋愛は、中2から7年間ずっと同じ彼氏と付き合ってて一途でした。チームの仲間も今ではママになったコや行方不明者もいるけど(笑)、ちひろは芸能界で頑張るって決めたんで、みんな応援してくれてます。漢字が読めないんで難しい仕事はできないけど、ミランダ・カーみたく国際女優になりたい!!」

●及川ちひろ1992年12月27日生まれ B83 W59 H84 ○DVD『キュート』発売中。レインボーFM『Sweet Afternoon~及川ちひろの超はっぴ~らいふ~』メインパーソナリティ

★というわけで、懐かしの名作から最新ヤンキー漫画までをチェック!

名作から最新作までヤンキー漫画列伝!

■1980年連載スタート『たいまんぶるうす』(月刊ヤングオート)古沢 優改造車マニアに愛された雑誌『月刊ヤングオート』で1980年~2001年まで連載された硬派ツッパリ劇画。ケンカが生きがいの男の物語「清水直人編」や、博多の暴走族抗争を描いた「博多編・暴不良」などがシリーズ連載されていた

■1983年連載スタート『ビー・バップ・ハイスクール』(週刊ヤングマガジン)きうちかずひろ

『ビー・バップ・ハイスクール』

能天気で短気だが硬派な面もあるトオルと、口達者で軟派なヒロシのツッパリコンビがケンカや恋に明け暮れる、ツッパリたちの日常を描いた物語。ふたりが自ら抗争に突っ込んだり、時には抗争の火種となることもある危うさやたわいないコミカルな描写が、絶大な人気を誇った

■1988年連載スタート『ろくでなしBLUES』(週刊少年ジャンプ)森田まさのり

『ろくでなしBLUES』

東京都武蔵野市の吉祥寺にある帝拳高校が舞台の学園マンガ。主人公、前田太尊の単純さや純情さ、「何やってんだおまえわ!」などの独特のセリフ表記やコミカルなリアクションは多くのファンの心をつかんだ。THE BLUE HEARTSメンバーがモデルのキャラや、ボクシングジム名が引用される手法も斬新だった

■1990年連載スタート『カメレオン』(週刊少年マガジン)加瀬あつし

『カメレオン』

中学時代イジメられっ子だった主人公、矢沢栄作がヤンキーとして高校デビュー。ハッタリと悪運で、激ヤバな不良たちのカリスマにのし上がるサクセスストーリー。“ハッタリがバレるんじゃねーか”とヒヤヒヤだった

■1990年連載スタート『クローズ』(月刊少年チャンピオン)髙橋ヒロシ

『クローズ』

1990年~98年まで連載された不良マンガ。主人公、坊屋春道がさまざまな強敵とケンカしたり友情を育んだりという、恋愛要素皆無の野郎同士の青春描写が人気を呼んだ。外伝や短編連載、OVA化に実写映画化もされた

■2014年連載スタート『ドルフィン』(コミック配信サイト『チャンピオンクロス』)原作:岩橋健一郎 漫画:所 十三

『ドルフィン』

不良文化評論家の岩橋健一郎氏の自伝を『疾風伝説 特攻の拓』のマンガ家、所十三先生が描く。岩橋氏が所属した暴走族をモデルに、その抗争や日常が描かれ、バイクの爆走や暴力シーンの独特な効果音に胸アツ必至

★後編⇒ヤンキーのバイブル『チャンプロード』が29年の歴史に幕…不良文化評論家が語る“ツッパリ”が憧れだった時代

(取材・文/河合桃子[元ヤン] 撮影/下城英悟)