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検索エンジンを過信するな!「ネット愚民」にならないための“デマ情報の見極め方”

[2017年01月06日]

―では、政治関連以外のデマでは?

中川 2016年の事件ではないですが、私の一番好きなデマ騒動に「パーナさん事件」があります。なぜ好きかというと、そこには悪意がないからです。「パーナさん」というのは、アイドルグループ「NEWS」のファンのこと。2013年夏、秩父宮ラグビー場でのコンサートが悪天候のため翌日に延期になった。地方のパーナさんたちには最終の新幹線で帰る人も多いため、宿泊難民になってしまった。

すぐさまネット上には、男たちによる「パーナさん狩り」が行なわれているというデマが飛び交った。ニセ警官がパーナさんに声をかけたとか、「パーナさん狩り」と書かれた鉢巻を締めた身長2メートルの男が横浜から電車に乗り込んでいったとか。困っているパーナさんたちを助けるため、普段は仲の悪い他のアイドルグループのファンも連帯し「コンビニの店員はパーナさんにオニギリをあげてください」などとツイッターで呼びかけた。もう、デマだらけだったんです(笑)。

―いい話ですねえ(笑)。

中川 いい話といえば、2016年はこんなこともありました。群馬県太田市の臨時職員がフランスで開催された世界的なゲーム大会で優勝したという話です。彼は以前からこの大会に出るとアピールしていて、職場で結果を訊かれた際に「優勝した」と答えた。上司が喜んじゃって記者会見まで開いたんですが、実は全部ウソで大会に参加もしていなかったという…おそらく引っ込みがつかなかったんでしょうね。この一件はフランスでも報道され、大会主催者が「来年は選手としての参加を待っています」という温かい声明を出しました。

―いわゆる「神対応」というやつですか。でも、この言葉もなんか気持ち悪いんですよね。

中川 情報の受け手にとって都合のいい対応をしてくれれば「神対応」で、そうでなければ「塩対応」になる…それだけの話ですよ。私は昨年、『謝罪大国ニッポン』という本を書きましたが、例えば謝罪会見を見た人が「お辞儀の仕方がよかった」とか「仏頂面で反省が見られない」とかネットにコメントするわけでしょう。今や謝罪会見は「競技」となって、それをみんなで「審査」している状態です。

しかし、謝罪している側の人たちは本来、赤の他人じゃないですか。どうでもいい他人に興味を持ちすぎて、身の回りの大切な人たちを蔑(ないがし)ろにしているんじゃないかというのが私の問題意識で、いっそのこと「メディア断ち」をしたほうがスマートに生きられるのではないかとさえ思います。

話をデマに戻すと、2016年「デマ・オブ・ザ・イヤー」を贈るとすれば、なんといっても長谷川豊氏でしょう。ブログでベッキーとゲス極・川谷のLINEを「捏造だ」と言い切ったり、「人工透析患者のほとんどは自業自得」と根拠のない理由を挙げて暴言を吐いた。「ガセガワ」というニックネームまでつけられた彼は、結果的に「デマを撒き散らすことの罪深さ」を人身御供(ひとみごくう)となって体現してくれたんだから、もう叩くのはヤメようよと言いたいですね。仕事も失っちゃったんだし(笑)。


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