週プレNEWS TOP 連載コラム "本"人襲撃 殺人発生率世界一の国にはびこる「若者ギャング団」を生み出す背景にあるもの

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殺人発生率世界一の国にはびこる「若者ギャング団」を生み出す背景にあるもの

[2017年01月10日]

「ストリートチルドレンも移民も、縁遠い立場であるから気づきにくいだけで、日本にも中米でギャングを生み出しているのと同じ、社会の構造的な問題があるはず」と語る工藤律子氏

世界最悪の殺人発生率(2014年の人口10万人当たり)をマーク犯罪の温床となっているのが、「マラス」と呼ばれる若者ギャング団だ。

第14回開高健ノンフィクション賞を受賞した『マラス 暴力に支配される少年たち』(小社刊)は、その実態を明らかにする迫真のルポ。

なぜ少年たちは死と隣り合わせの世界に飛び込み、そこで生きる道を選んだのか? 綿密な現地取材から見えてきたのは、貧困や家庭崩壊、グローバル化による格差の問題で、それは日本社会が抱える問題ともリンクする。著者の工藤律子氏に聞いた。

* * *

―中南米に関心を持つことになったきっかけは?

工藤 米国に留学していた高校時代に、ラテンアメリカ出身の子供たちと出会ったことが、最初のきっかけです。多様な人種がいるクラスの中でも、飛び抜けて元気で人懐っこい子たちで、仲良くしてくれて、当時、英語も満足に話せないおとなしい子供だった自分にとって、彼らの気質がとても斬新に映ったんです。

聞けば、彼らは軍事政権(当時)の弾圧で国を追われ、亡命してきたのだと言います。あまりにも日本と境遇が異なるため、いったいどういう国なのかと強く興味を引かれ、大学ではスペイン語を学び、ラテンアメリカ地域を専攻することに。そして在学中にメキシコ留学などを経験するうちに、ラテンアメリカの貧困や格差の問題に行き当たったんです。

―日本でも格差社会は問題視されています。ラテンアメリカとの違いはなんでしょう?

工藤 ラテンアメリカというのは、世界で最も格差が深刻な地域です。単に貧困だけに目を向ければ、もっと貧しい国は少なくないのでしょうが、ラテンアメリカの富裕層というのは、日本の「お金持ち」よりもはるかに大きな資産を蓄えているのが実情です。つまり、国民の1~2%だけが極端に富んでいる現実があるんですね。

ただ、そうした状況のなかで、「スラムとは問題ではなく“解決策”である」と書かれた文献を読んで、感銘を受けたんです。外から見ればスラムは危険で汚いエリアと思われるかもしれませんが、そこで暮らす人々にとっては、住民が力を合わせて家や学校を建て、インフラを整え、生活に必要なものを自助努力で作り上げていく場なんですよ。


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