W杯最終予選で日本代表は無事に勝ち上がれるのか?

2017年も注目のイベントが目白押し、そこで様々な競技の結果を大予想。願えば叶う…はず、スポーツのビッグな初夢をシミュレーション! サッカーでは日本代表はW杯最終予選でまさかの展開に?

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■苦戦続きの日本代表。W杯出場権獲得のための切り札は?

日本のほかオーストラリア、サウジアラビア、UAEのだんごレースが続くロシアW杯アジア最終予選B組。3月に再開すると、日本はアウェーでUAEに引き分け、再び暗雲が漂い始めた。続くタイに勝利したものの、6月、アウェーでイラクにもまさかの引き分け。2試合を残して4位に転落、絶体絶命の危機に立たされた。

事ここに及んで日本サッカー協会は荒療治に出る。イラク戦後、ハリルホジッチを解任。7月、引退状態だったオランダ人、ヒディンクの監督就任が発表された。

「W杯に行けるかどうかは五分五分」という慎重な新監督のコメントにイライラしながら迎えた8月のオーストラリア戦。日本は本田圭佑をボランチに据えるなど新しい布陣で臨んだが、惜しくもドロー。しかし翌週のアウェー、サウジ戦は選手交代が当たり後半に逆転。なんとか3位に入って望みをつないだ。

波乱はA組でも起きていた。6月の時点で首位に立っていた韓国が、8月のウズベキスタン戦、9月のイラン戦に連敗。3位で予選を終えることになったのだ。ヒディンクといえば2002年W杯で韓国を4位に押し上げた国民的英雄。日本の監督に就任したのは、韓国が2位以内に入るのは間違いないとふんでいたからで、まさかのプレーオフ対決に本人も困惑。韓国内では「裏切り者!」と罵声(ばせい)が飛んだ。

10月に行なわれたプレーオフでは、韓国を熟知するヒディンクマジックが炸裂。ホーム、アウェーともに日本が勝利を収めることになった。アジア5位として駒を進めた11月の大陸間プレーオフでも勢いにのって北中米4位のホンジュラスを撃破。涙のW杯出場を決めたのだった。

※編集部注:この記事はあくまでも予想です。

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サッカーライターの杉山茂樹は語る。

「今回、日本がプレーオフに回ることは十分あり得るし、B組4位に転落した時点で監督交代の可能性は高いと思います。8月以降は日程が立て込むので、交代の最後のチャンスは6月のイラク戦後になるでしょう。

緊急事態に追い込まれた日本を立て直す監督には、能力があることはもちろん、誰にも文句を言わせない実績と名前のある人物が必要です。『本田、おまえはここをやれ』『はい』というような迫力です。それによってチームに新風が吹き込まれ、勢いがつく。ヒディンクの場合、劣勢を戦術で跳ね返すこともできます。プレーオフのような一発勝負ではその能力はいかんなく発揮されるはずです」