甲子園での活躍に注目が集まる清宮はプロ野球入りするのか?

2017年も注目のイベントが目白押し、そこで様々な競技の結果を大予想。願えば叶う…はず、スポーツのビッグな初夢をシミュレーション! 高校野球は早稲田実業の清宮幸太郎(きよみや・こうたろう)が大車輪の活躍!

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■甲子園で記録ずくめの清宮が入団する球団は?

「甲子園は清宮のためにあるのか~!」

実況アナが絶叫するなか、早稲田実業の主砲・清宮幸太郎は両手を高々と上げ、悠々とダイヤモンドを回った。

2017年8月21日、大阪桐蔭との決勝戦。8回裏に清宮が放ったこの日3本目となる逆転の一発は、1985年に清原和博(当時・PL学園)が打ち立てた1大会5本塁打の記録を抜き、さらに2012年に山本大貴(当時・神港学園)がマークした高校通算107本塁打の記録も塗り替えるメモリアルアーチとなった。

この清宮の劇的弾で勝ち越した早実は9回表を0点に切り抜け、史上8校目となる春夏連覇を達成。試合後、清宮は「最高の高校野球生活でした。次は高校の大先輩である王貞治さんの記録に挑戦したい」と高らかにプロ宣言。

名実ともスーパースターとなった清宮は、10月に行なわれたプロ野球ドラフト会議で史上初となる「12球団からの1位指名」を受ける。

誰もが固唾をのんで見守る抽選。一瞬の静寂のあと、顔を真っ赤にした金本アニキが「うおぉぉぉ?!」と雄叫びを上げ、高らかにガッツポーズする。やはり野球の神様はいるのか。清宮は子供の頃から憧れだった阪神タイガースへの入団を果たすことになった…。

※編集部注:この記事はあくまでも予想です。

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高校球界に詳しいライターの安倍昌彦氏が今年の清宮について解説する。

「春夏連覇の可能性はゼロではないと思います。というのも、清宮が1年の時に早実は夏の甲子園でベスト4に進出しましたが、正直、あそこまで勝ち上がるチームではありませんでした。それでも『清宮に回せばなんとかなる』という思いが、あの快進撃を生みました。清宮という選手はそうした勝ち運を持ってこられる選手なんです」

一方、高校通算本塁打記録はどうか。再び安倍氏が語る。

「あと30本ちょっとで新記録達成ですが、こちらのほうが、より可能性は高いと思います。清宮はパワーだけでなく、卓越した技術を兼ね備えた打者です。特筆すべきはミートのうまさ。おそらく、逆方向への長打も増えると思いますし、夏までには今以上に手のつけられないバッターになっているはずです」

まずは2017年春に行なわれるセンバツ大会での清宮の活躍に注目したい。