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【現地ルポ】“キューバ革命の父”カストロ「四十九日」に悼む、フィデルはまったくどえらい男だった!

[2017年02月05日]

ハバナの宿でオーナー一家とともに。日本からはるばる墓参りに来た筆者(中央)にフィデルのポスターをプレゼントしてくれた

“キューバ革命の父”カストロ前議長の死から2ヵ月ーー。新進気鋭のノンフィクション作家・前川仁之(さねゆき)が“カリブに浮かぶ赤い島”を緊急現地ルポ!

* * *

2016年11月25日。フィデル・カストロ(前キューバ国家評議会議長)が亡くなった。90歳だった。国葬に間に合わなかったが、ふとフィデルが親日家だったのを思い出し、「四十九日」以内に行けばまだ魂がさまよっているはずだとこじつけて、キューバに飛んだ。

首都ハバナ、ホセ・マルティ国際空港に降り立ったのはフィデルの死から1ヵ月後の夜10時過ぎのこと。ターミナルビルから一歩踏み出すと、生暖かい南国の空気に包まれる。

ハバナ市内の宿まではタクシーで行った。3児の父だという黒人運転手はおあつらえ向きにおしゃべりだった。おかげで、少々口にしづらい服喪(ふくも)の話題を切り出せた。

「今はすべてが日常に戻っているよ。9日間は音楽も酒も一切絶ってたけどね。いや、観光客がどうしていたかは知らんが。国家規模の哀しみだよ。フィデルは、まったくどえらい男だった」

やけに車を飛ばす。ちらりと運転席の速度計を見ると、時速0キロを指していた。車は走れて止まれればよい、計器類など二の次なのだ。体感時速は100キロ近かったが、本当のところはわからない。運転手が噛み締めるフィデルの偉大さもまた、数値では知れないものだろう。

田舎道に立つ「キューバはわれらのもの」の看板

田舎道に立つ「キューバはわれらのもの」の看板

翌日、ハバナ旧市街の革命博物館へ向かう途中で、自称“家具職人”の細いおっさんにガイドとしてまとわりつかれた。名物カクテルが飲めるという店についていくと、壁にチェ・ゲバラと並んで、晩年のフィデルの写真が張られていた。「君が打ち破れなかった人物の死を喜ぶのは大いなる過ちである」と書かれている。一部のアメリカ人や、反カストロ亡命キューバ人への嫌味だろう。

男は二枚の写真を指して言った。「ごらん、このゲバラの写真が今までは世界で一番有名な肖像写真だった。今後はこっちのフィデルの写真が世界中に広まるんだよ」


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