IWGPJr.のベルトを獲得した高橋ヒロム選手

新日本プロレス叩き上げのジュニア戦士・髙橋ヒロム。昨年末の12月に4年近い海外武者修行を終え凱旋帰国。1月4日の東京ドームで早くもIWGPJr.のベルトを獲得する快進撃を続けている。

そのベルトに2月11日、最大のライバルであるメキシコ人選手「ドラゴン・リー」が挑戦。日本とメキシコという約8千キロを隔てた“遠距離ライバル”ながら、対戦要求をするためだけにわざわざ飛行機で行き来するほどのふたり。そんな熱すぎるカードにSNSでも火が着き、世界のプロレスファンが心待ちに!

ということで、前編記事(「すべてを変えたいと思ってメキシコ行きを決めた」)に続き、新年の恒例となった“ルチャの祭典”「FANTASTICA MANIA」参戦中の髙橋ヒロム選手に心境を直撃した。

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―さて、新日本プロレスのジュニアシーンに久々に現れた大物だと期待されています。目指している選手像などはありますか?

髙橋ヒロム(以下:ヒロム) まあ、人がやってることはやりたくないんで、新しい場所にいたいです。普通の人間なんて見たくないですよね。変わってるヤツが見たい。やっぱり非日常を見たいし、見せたいじゃないですか。

-ジュニアを引っ張っていこうという意識はあります?

ヒロム もちろんですよ。その準備ができたから帰ってきたんです。自分は新日本プロレスに入って、IWGPJr.のベルトを獲ってゴールデンタイムで試合をしたいというのが昔からの目標なので。

やっぱり今のジュニアはヘビーより劣っている部分はありますし、全くプロレスを知らない人からすれば新日本の選手といえば棚橋選手、オカダ選手、真壁選手などTVに出ているヘビー級の選手で、ジュニアの名前を挙げる人なんていない。

そこを自分が変えて、髙橋ヒロムっていう選手がいるんだって思われたいですよね。新日本プロレス=ジュニアヘビー級というところまでジュニアを上げたいです。

―ヘビーより下に見られていることに歯がゆい思いがあった?

ヒロム それはファンの時からありましたよ。ファンの時からライガー選手や金本(浩二)選手がG1に挑戦するのを観ては興奮してたんですよ。やっぱり小さい人間が大きい人間を倒すって、興奮するしロマンがあるじゃないですか。ここ数年でファンになった人はそれを味わったことがないと思うので、俺が味わわせたいですね。

IWGPJr.のベルトは世界で一番価値のあるベルト

―期待してます! ジュニア同士の戦いも、まさに髙橋ヒロムVSドラゴン・リーの予測のつかなさなど、ヘビー級とは違う楽しみ方もありますしね。

ヒロム もちろんそうですね。自分は生涯、ジュニアの選手なんで、もっとジュニアの選手とバチバチやりたいです。今、ドラゴン・リーが挑戦表明してますけど、(他の選手が)割り込んできて勝ち取ったっていいですよ。どんな海外の選手からの挑戦でも構わない。IWGPJr.のベルトが欲しいんだったら、俺に向かってきてほしいですよね。

―新日本のジュニアは世界最高峰と言われていますしね。

ヒロム はい、間違いないです。IWGPJr.のベルトは世界で一番価値のあるベルトですよ。このベルトを獲れば、その人間の価値は上がる。その頂点に今いるのが髙橋ヒロムなので、そこを崩してこいと! やれるもんならやってみろってことですよ。

(取材・文・撮影/明知真理子)

2016年1月、髙橋ヒロムはドラゴン・リーの試合に乱入し挑戦表明。翌日、急遽行なわれた試合では激しい攻防の末、CMLL世界ライト級のベルトを獲得した (C)新日本プロレス

●髙橋ヒロム身長171cm 体重92kg 1989年12月4日生まれ。Twitter【@TIMEBOMB1105】

★試合スケジュール■戦国炎舞 -KIZNA- Presents THE NEW BEGINNING in OSAKA@大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)2017年2月11日(土) 15:30開場 17:00開始 ※SOLD OUT■戦国炎舞 -KIZNA- Presents 旗揚げ記念日@大田区総合体育館2017年3月6日(月) 17:30開場 19:00開始