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「“キンケシ”がなぜあの両腕を開いたポーズなのか…」伝説の原型師Ⅱ世が原作者と初対面で明かす制作秘話

[2017年02月06日]

嶋田 あ~そうか。今じゃ原型師といえばすぐピンときますけど、当時はまだね。

廣田 そうなんですよ。今でこそ親父がキンケシを作ってたという話をすると、みんなすごく驚いてくれますけどね。今では知り合いから「キン爺(じい)」と呼ばれてるほどで。

嶋田 すごい異名ですね(笑)。

廣田 だけど当時は、大々的に騒がれることもなかったです。ただ家にサンプルのようなものはたくさんあったので、それでよく遊んではいましたね。キンケシ以前の力士のミニフィギュアでトントン相撲をしたり、ダブってるのは友達にあげてました。ガシャポンの機械を回さずに手に入れてるのでちょっとずるいんですけど…。

嶋田 確かに、羨ましいですね(笑)。

廣田 それで、やはりキンケシも家の工房で見たのが最初だったんです。まだ発売前で、製品じゃなくて原型だったんですけど、親父の机の引き出しをこっそり開けたら入ってたんです。見てワクワクしましたね。「今度こんな商品が出るのか!」って。

嶋田 はぁ~それは面白い経験ですね。じゃあ絶対、僕より先に見てますね。

廣田 そうなんですか?

嶋田 はい、だって僕が最初にキンケシを見たのは商品になって売りだされてからですもん(笑)。今ではありえない話ですけど、当時、版権に関しては集英社や東映動画さんに完全にお任せしていたので、どんな商品が出るかなんて話すらもしなかった。

だから全然知らなくて、ある日、近所のスーパーに買い物に出たら、子供が大行列してるんですよ。それで「えらい人気やなぁ~、なんの行列なんやろ?」って気になって近づいたらガシャポンの機械だったんですよ。よく見たら僕らの漫画の商品で(笑)、もうビックリしましたよ。まだアニメが放送される前の話だったと思います。

廣田 そうでした。アニメ化される前から親父は作ってました。今から考えると、それだけに苦労してたみたいです。三面図などの設定資料もまだなかったので。

嶋田 そうか、アニメ化される前だとそういう資料も何もないですもんね。

廣田 だから親父は先生の原作漫画を広げて、正面と背面のシーンを探してコピーを取って、そこからあれこれ考えて立体に起こしてたみたいです。

キンケシの存在を発売されて知ったという嶋田先生

キンケシの存在を発売まで知らされなかったという嶋田先生


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