年明け、関東のJRの車内に衝撃が走った。
「見た瞬間、吹いた(笑)」「鼻から液体がドバーと出てる!」「実写なのか?」…。
美女が真顔で、鼻の穴から勢いよく洗浄液を出している広告を見た乗客が、次々にツイッターなどでつぶやきだしたのだ。
これは鼻の中に付着した花粉などを取り除く鼻洗浄器「ハナノア シャワータイプ」の広告(写真)。なぜ、このような表現になったのか。発売元の小林製薬に聞いてみると。
「『実際のシーンを見ていただくことで使い方をわかりやすく伝える』『女性が何もなかったように簡単に洗っていることで怖くないんだと思っていただく』ためです」
広告を見た乗客からは「思わず笑ってしまった」という感想が多いが、そういう狙いもあった?
「いえ、あくまでも『使用方法のわかりやすさ』『簡単に使えて怖くない』にこだわった結果です」(小林製薬)
また、この広告に出ているモデルの女性にも「お嫁に行けるのか?」「プロ根性を見た」「この美人は誰?」と注目が集まっている。
そこで、出演した女優の白木あゆみさん(30歳)を直撃した。
「私は恥ずかしくないです」
―きっかけは?
「オーディションです。実際に商品を使っているところ見てもらうのですが、私はそれまで鼻うがいをしたことがなく、ぶっつけ本番でやりました。初体験でした(笑)」
―不安じゃなかった?
「『痛くないかな』『笑顔でできるかな』という心配はありましたが、反対の穴から洗浄液が出るのがすごく気持ちよくて、それ以来、鼻うがいが好きになりました」
―自分が選ばれた理由はなんだと思います?
「私は鼻が大きいので、他の人より勢いよく液体が出たからじゃないですか」
―CGじゃないんですよね?
「はい。実際に液体を通し撮っています。数えきれないくらいやりました。いい出方をすると、自分ではわからないのですが、見ているスタッフさんが一斉にうなずくので『やった!』という気持ちになりました」
―ぶっちゃけ、あの広告は恥ずかしくないですか?
「恥ずかしくないです。ネットなどで『女のコなのに鼻水を垂らしてかわいそう』と心配されているのは知っていますが、私は大丈夫です。逆に注目された広告になったことがうれしいです」
この広告によってハナノア シャワーの売り上げは「直近週で、前年比200%です」(小林製薬)
花粉シーズンはこれからが本番。今年は学校や会社で鼻うがいをする人が増えるかも。