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カセットテープのブームは本当に来ているのか? オジサンのノスタルジーか、新しいカルチャーの到来か…

[2017年02月08日]

5000本以上のミュージックテープが置かれている「waltz」の店内。噂を聞きつけた海外のアーティストから「販売してほしい」という連絡が連日のように届くという

定額制の音楽配信サービスなら今や100万曲以上を持ち歩ける時代にカセットテープの人気が再燃中?

単なるオジサンのノスタルジーか、はたまた新しいカルチャーの到来か? その真相に迫る!

* * *

ネットニュースなどで「カセットテープ」という文字を見る機会が増えたのは昨年の中頃だったろうか。折しも昨年は、1966年7月に日立マクセルから市販用カセットテープが発売されて50周年の記念イヤー。

それに合わせるかのように「都内にカセットテープ専門店がオープンしている」とか、「あのアーティストが新譜をカセットでリリース」といった、要するに「今、カセットテープ人気が再燃!」的な記事をよく見かけるようになったのだ。

しかし現在は、何万曲もの音楽をスマホに入れて持ち歩ける時代。「Apple Music」や「AWA」などの定額制音楽配信サービスに加入していれば、100万曲以上が聴き放題。そんな時代に、たかが十数曲程度しか入らないカセットテープの人気がホントに再燃しているのか?

周囲の40代以上のエアチェック世代(ラジオでかかる曲をカセットに録音することを80年代はこう呼んでいた)にも「カセットテープで音楽を聴いている」なんて奇特な人はひとりもいなかった。

そこで真相を確かめるべく、まず行ったのは2015年8月に東京・中目黒にオープンした「waltz(ワルツ)」。日本で唯一のミュージックテープ専門店だ。

店内に入ると確かに20代ぐらいの男子が数人、ミュージックテープを手に取り、真剣に眺めたり、また棚に戻したりしていた。はっきり言ってコレは意外な光景。

なぜなら店があるのは、中目黒駅から徒歩15分ほどの住宅地というお世辞にもアクセスがいいとはいえない場所。しかも平日の夕方だったため、店の周辺はかなり暗い。それだけに閑散とした店内を予想していたのだ。コレはマジでカセットテープのブームが来ているのか!?

ところが後日、オーナーの角田太郎さんに話を聞くと、こんな答えが返ってきた。

「いや、毎日のように取材は受けていますが、僕自身はカセットテープのブームなんて来ていないと思います。その理由は、多くの人がカセットを再生する機械を持っていないから。家電量販店に行けば、たくさんのラジカセが売られていますが、デザインが良くて若い人が欲しいと思えるラジカセはありません。これが解消されないとブームになりようがないと思いますね」


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