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「“拝金主義”という批判は当然だ」W杯出場国増加を決定したFIFAにセルジオ越後が大反対

[2017年02月09日]

FIFAの決定には大きな疑問が残ると語るセルジオ越後氏

率直に言って反対だ。大丈夫かなという不安しかない。

FIFA(国際サッカー連盟)が2026年大会より、W杯の出場チーム数を現在の32から48へと一気に増やすことを決定した。グループリーグは3チームずつ16組に分かれ、各組上位2チームが決勝トーナメントに進出。1チームの最大試合数、大会日数は現在と変わらないけど、総試合数は64から80と増えることになる。

W杯の出場チーム数が増えるのは、1998年フランス大会で24から32になって以来のこと。FIFAのインファンティノ会長は「サッカーのグローバルな発展のため」と強調しているけど、それは建前であって、本音は「大幅な増収が見込めるから」だろう。メディアや反対派の「拝金主義」という批判は当然だ。

僕が一番心配しているのは、やはり大会の価値、質が下がること。W杯は4年に一度の世界一を決める舞台。その舞台に立つために、長く厳しい予選を勝ち抜かなければならない。だからこそ、予選も本大会も白熱する。日本も「ドーハの悲劇」を経験したから、その後、皆がひとつになって「ジョホールバルの歓喜」を味わえた。

でも、出場チーム数が増えれば予選のスリルは減るし、本大会もレベルの低いチームが増え、大味な試合が増える。例えば、アジアの出場枠は4.5から8.5に増えるといわれている。でも、14年のブラジル大会を思い出してほしい。アジア勢は日本を含めて4チームが出場して、1勝もできなかった。それなのに、アジア枠が倍近く増えるのは無理があるよ。

グループリーグでは大差のつく試合が出てくるはず。大陸間の力の差は、そう簡単に縮まるものではないからね。ひとつ間違えば10-0なんてスコアも起こりうる。僕はW杯の舞台でそんな“ゆるい”試合を見たくない。熱心なサッカーファンだって、「決勝トーナメントから見ればいいや」となるんじゃないかな。


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