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新作『サバイバルファミリー』で矢口史靖監督が語る 「3.11を意外とみんな早く忘れるんだと思って、作るなら今だろうと」

[2017年02月10日]

スマホも持っていないという矢口史靖監督。「電気を止めてしまえば、もっと世界が楽になるのに(笑)」

『ウォーターボーイズ』(01)、『スウィングガールズ』(04)など次々とヒット作を送り出してきた矢口史靖(やぐち・しのぶ)監督の最新作『サバイバルファミリー』が2月11日に全国公開される。

常に意表を突くテーマで話題を提供する矢口監督だが、今作の題材は「もし、電気がなくなったら」――。

現代社会で当たり前となったスマホも家電も使えない世界で、サバイバル能力ゼロの家族が必死になって生き延びようとする、滑稽でドン臭さ満載ながら家族の再生にじわっと胸アツなヒューマンムービーだ。

小日向文世(父)、深津絵里(母)、泉澤祐希(長男)、葵わかな(長女)演じる鈴木一家のダメっぷりにはイライラ、ヒヤヒヤしっぱなし! そしてリアルなロケハンを経ての役立つサバイバル豆知識も満載、実生活でも役立つこと間違いなし!?

その独特の着想を得る思考の源は? 作品にこめられた意外な意図とは? 小説『サバイバルファミリー』も上梓し、新境地を切り拓いた矢口監督の素顔から過酷な撮影の裏話までたっぷりと迫った!

* * *

―「電気が全く使えない」という着想はかなり前に得られていたとか…。

矢口 そうなんです。『ウォーターボーイズ』の次にやろうとしていました。元々、僕が機械やパソコンが苦手だったので、電気を止めてしまえば、もっと世界が楽になるのにという(笑)、逆恨みのような感じですね。

―(笑)。2003年に北米大停電の報道を見たのも直接のきっかけだとか?

矢口 ニューヨークのオフィスビル街の電気が全て消えちゃって、エアコンも効かず電車も動かず帰りようがないので、ブルックリン橋をぞろぞろ人が歩いているそのビジュアルにすごく惹かれて。都市部の電気が止まるだけでこんなことになるのが、僕としては映画になると確信を得た事件で、どうしても映画化したいとその時思ったんです。

―しかし実現にはずいぶん時間がかかりましたね。

矢口 すごい世界になると確信してプロットを書き始めたのですが、スケールがでかすぎて難しいと言われて。その後、他の映画を撮る間もずっとやりたいと思っていたんです。企画会議のたびにいつも後回しにされてたんですが、今回初めて制作会社の社長から「あの電気のやつ、そろそろどうだろう」と言ってもらえて。

―なぜ、このタイミングだったんでしょうね?

矢口 たぶんCG技術が凄く上がってきて、このシナリオがCGで実現できるようになったというのがあったんでしょうね。それでOKと言ったつもりが、僕が全部ロケでやりたいと言ったんで、みんなひっくり返ったと思います。「話が違う」って(笑)。

―矢口監督としては、3.11でさらにイメージが広がったというのはありますか?

矢口 いえ、それはほぼないです。逆にあの地震の時に、もうこの企画は二度と作れないと思いました。あまりに痛みが深く、被災者も死者も行方不明者もたくさん出て、当事者の方々のことを考えると、とてもじゃないけど内容が近すぎる気がして…。

ただ、それが2年ぐらい経ってみると、当事者以外の人たち、例えば東京に住んでいる僕とかさらに西の人間にとっては、備蓄とか災害に対する準備や意識がものすごいスピードで薄れているなと。意外とみんな早く忘れるんだと思って、作るならさらに時間が経つよりは今だろうと。


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