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中村俊輔の加入でジュビロに変化。名波監督が考える「俊輔+α」の力とは?

[2017年02月17日]

新体制発表の記者会見で、意気込みを語った中村俊輔

Jリーグのストーブリーグは、久々に熱かった。

3年連続J1リーグ得点王(2013~2015年)の大久保嘉人が川崎フロンターレからFC東京に移り、セビージャ(スペイン)に所属していた清武弘嗣が4年半ぶりに国内復帰するなど、“ビッグネーム”の移籍が相次いだ。

中でも最大の驚きと期待と共に注目を集めたのが、中村俊輔のジュビロ磐田への加入だろう。

計13年間所属した横浜F・マリノスを離れ、「完全燃焼して悔いのない終わり方をしたい」という思いで、かつて日本代表で共にプレーした名波浩監督のもとに飛び込んだ。

サックスブルーの10番のユニホームに初めて袖を通し、名波監督の隣に立った1月13日の新体制発表記者会見から約1ヵ月。“俊輔効果”はすでに様々なところに表れている。

チームの始動日は雪に見舞われるあいにくの天候だったにも関わらず、例年をはるかに超える700人のファン、サポーターが練習場に詰めかけ、新10番の一挙手一投足を見守った。新デザインとなったユニホームの売れ行きも好調で、オフィシャルショップ1店舗の売上が、販売受付の始まった初日だけで1千枚を突破。シーズンチケットも続々と売り切れた。

もちろんピッチ内でも、その効果は至るところで見て取れる。

全体練習が終わった後、率先して居残り練習に励むチーム最年長に触発されて、若手選手はもちろん、ベテランと呼ばれる年齢の選手まで自主練習をするようになったという。名波監督が目を細めるようにして打ち明ける。

「これまでも居残り練習をする選手はいたけれど、今はその塊が2ヵ所、3ヵ所と増えている。『居残って練習したいやつは20分間ね』ってみんなに話すんだけど、それは俊輔に言っているようなもの。何も言わなかったら1時間くらいはずっとやっちゃうからね」

チームの中で最も実績があり、最も技術レベルの高い選手が今なお人一倍ボールを蹴っている。その姿から若手選手は学ぶこと、気づくことがたくさんあるはずだ。

今シーズン、昌平高校から加入した針谷岳晃も俊輔からプレーのヒントやプロの心構えを学んでいるひとりだ。名波監督が「昔の自分を見るようだ」と賞賛する高卒ルーキーは、2月8日のニューイヤーカップのギラヴァンツ北九州戦でトップ下を務めたが、ハーフタイムにこの日はメンバー外だった俊輔からこんなアドバイスを送られたという。

「相手の嫌がるところにもっと入っていかないと。あとはボランチとの関係性を意識できるようになれば、もっと簡単にパスをさばけるようになる」

経験に裏打ちされたアドバイスのひとつひとつが、磐田の未来を背負う若者の頭の中をクリアにしていくに違いない。


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