週プレNEWS TOP 連載コラム "本"人襲撃 「武器なき情報戦」に日本は勝てない? 現代社会を生き抜くための「インテリジェンス」の重要性

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「武器なき情報戦」に日本は勝てない? 現代社会を生き抜くための「インテリジェンス」の重要性

[2017年02月21日]

「超富裕層の実態を暴いた『パナマ文書』がアメリカの貧民層の怒りを買い、トランプ大統領を誕生させた」と語る手嶋龍一氏

インテリジェンス(えりすぐられた価値ある情報)は現代社会を生き抜く武器になる――。

膨大で雑多な情報から、決断のよりどころとなる情報をえりすぐるスペシャリストにしてジャーナリスト、手嶋龍一氏はこう指摘する。

そんな彼の近著『汝の名はスパイ、裏切り者、あるいは詐欺師 インテリジェンス畸人(きじん)伝』では、戦前に東京で活躍した“伝説のスパイ”リヒャルト・ゾルゲ、現役のインテリジエンスオフィサー(情報戦士)からスパイ作家に転身したジョン・ル・カレほか、実在した“インテリジェンス畸人たち”の知られざるエピソードが魅力的に紹介されている。手嶋氏に聞いた。

* * *

―今回、スパイや裏切り者、詐欺師を「列伝」というかたちで書こうと思ったきっかけは?

手嶋 政治・情報都市ワシントンから帰国してみると、わが日本のあまりの情報後進国ぶりに愕然(がくぜん)とし、インテリジェンスを扱ったノンフィクション、小説、テキストを書いてきました。その最前線に身を置く情報戦士の実像が知りたいという読者の声に押されて、今回筆を執りました。

彼らは人間的な魅力にあふれた人々ですが、何しろスパイですから簡単には素顔をのぞかせません(笑)。宝石のようなインテリジェンスを得るには、ヒューミント、つまり人間力によって集めた情報が欠かせません。超一流のスパイは、このヒューミントを入手する名手。そんな彼らの生きざまをルポルタージュすれば、インテリジェンスの神髄に光を当てることができると考え、本書を書き上げました。

往年のスパイは現代のように検索サイトに頼らず、情報源の懐に飛び込んで、心を通わせながら、世界を動かす情報を得てきたのです。それを分析し抜いて、背後に潜む高度なインテリジェンスを紡ぎ出してきました。私は本書を通じて、人間力の大切さを伝えたかったのです。

―この本の中では、告発サイト『ウィキリークス』の創設者ジュリアン・アサンジ、CIAの国家機密を内部告発したエドワード・スノーデン、そしてパナマ文書など、ネットを通じて世界を騒然とさせた事例も紹介されています。

手嶋 今、情報の主戦場はサイバー空間に移りつつあります。その意味で、彼らのようなサイバー戦士は重要な役割を担っています。ただ、ヒューミントを鍛えるという点では、かつての“畸人たち”に分がありますね。人間的な面白み、深さに欠けています。


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