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3.11からまもなく6年。福島第一原発はようやく廃炉の「入り口」に立っただけ

[2017年02月23日]

1号機は建屋カバーが外され、震災当時の姿がむき出しに。現在はガレキ撤去方法の検討に向けて調査中。排気筒は高い放射線量が確認されているためロボットによる解体が検討されている

東京電力福島第一原子力発電所事故から間もなく丸6年。

その節目を迎えるにあたり、東京電力が福島第一原発構内を報道陣に公開した。

同発電所の内田俊志(しゅんじ)所長が6年間の取り組みをふり返る。

「今まで労働環境の改善、汚染水の対策と、燃料の取り出しには直接関係ないところを一生懸命やってきた。ようやく山の登山口が見えてきて、今、山を登り始めたというところです」

原発事故後、本誌記者が構内取材に入るのは今回で6回目。確かに敷地内の空間線量も下がり、約9割の場所が一般服で作業できるエリアになるなど、現場の労働環境が当初より改善されていることは間違いない。

しかし、30年から40年かかるとされる廃炉作業には、まだまだ未知の領域が残されている。

今年1月末からは2号機原子炉格納容器内の状況を調査するためにカメラやロボットが投入されているが、ノイズ分析による推定値で過去最高の毎時650Svが観測された。内田所長は「あくまでも格納容器の中の話で、遮蔽(しゃへい)されている」と強調するが、燃料デブリの具体的な取り出し計画はまだこれから。厳しい現実は終わりそうにない。

ロボットによる格納容器内の調査が始まった2号機(右)。格納容器内では過去最高値が観測されたが、外の放射線量は約10万分の1。短時間なら人間が行動できるという

ロボットによる格納容器内の調査が始まった2号機(右)。格納容器内では過去最高値が観測されたが、外の放射線量は約10万分の1。短時間なら人間が行動できるという

(取材・文/畠山理仁)


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