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「若者よ、猛省しなさい!」と『家族という病』著者。日本人は衰えて消滅に向かっている?

[2017年02月26日]

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―同じ仕事を続けていても、自分自身で面白くしていくとか、常にやり方を工夫するとか考え方の転換が大切ですね。

下重 そう。だから「環境が変われば、自分も変われる」と思っている人はダメね。今いる環境で、どう楽しみを見つけるか。そこからしか道は拓けてこない。同じ場所でも、自分を変えると環境が拓けるんですよ。

―どの分野でもすごい人は、そうですもんね。

下重 職業でいうとね、講演で気仙沼に行った時に、朝市か何かで毎日朝から晩まで牡蠣(かき)の殻剥きをやっている人を見たことがあって、すごいなぁと思ったんです。ものすごく尊敬しましたし、「あ、負けた」って感じがしましたね。同じ作業のように見えるけど、あの人たちは毎日その作業に違いを見出して「どうやったら牡蠣の身を取れるようになるか」ってやってるんですよね。

―それこそ、本当に日々の内省ですよね! それで言うと、若者がただ漠然とラクなほうに行ってしまったら、そこで終わりだよと…。

下重 やっぱり今、若者が疲弊していると思う。このままだと、社会が衰えますよ。

―逆に、国自体が疲弊させるような世の中を作ってしまっている気さえしますが…。

下重 弱らせて、国の言うことを聞かせたいのかもしれないね。国民が反発しなくなれば管理しやすいし、ラクだもん。国への反発というと、昔の学生運動っていうのは面白かったですね。私もアナウンサーとして取材しましたけど、あの時みたいな若い人のエネルギーってやっぱり大事だと思うんです。今はみんな、国に対しても何に対しても怒りを忘れてね。怒りを忘れた人間は、一番最悪の状態だと思う。

―内的衝動がない、エネルギーが外に出て行かないっていうことは、生き物として末期症状ですよね。

下重 本当に終末の一歩手前ですよ。社会もそうだし、自然現象もそうだし、いろいろなことが重層的に重なって、思いがけない時にバッときて終わりよ。

―恐ろしい話ですけど、人間自体が弱くなってしまえば、脅威には立ち向かえないですし。本当にSFのような世界が目前に迫っている…。

下重 そう思います。私が好きな作家の村田沙耶香さんが書いた『消滅世界』という小説がありますけど。そこで描かれる未来では、夫婦間のセックスは“近親相姦”とされていて、人工授精で子供を作るのが普通になってる。男だって人工の子宮で子供を産めるような世界なんです。もう、男だって女だっていいわけです。

―「日本の未来を予言している」と話題になった作品ですね。「子供をつくる」行為と恋愛が完全に分離されていて、恋や快楽の対象は「キャラ」と呼ばれる二次元の存在という…。今の若い男性の中にも、性欲処理はネット動画やエロ画像を使って自分でやるほうがお金もかからなくて、傷つかなくていいと考えている人が増えていますが。

下重 『消滅世界』とまさに同じ。これは、虚しい話ですね。


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