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『スノーマン』の世界的ベストセラー作家が語る“北欧ミステリー“ブーム「そんなの関係ないね(笑)」

[2017年03月05日]

世界中で3千万部超という“ハリー・ホーレ”シリーズで人気の作家、J・ネスポ

世界50ヵ国で3千万部を売り上げるノルウェーのベストセラー作家、ジョー・ネスボ氏。オスロ警察の敏腕捜査官ハリー・ホーレのシリーズは今年4月で11作までの刊行となり、その描写力はブームを呼ぶ人気の北欧ミステリ界随一との評価も高い。

それを決定づけたシリーズ5作目にあたる『悪魔の星』日本刊行を記念し、待望の来日が実現! 暗い情念にまみれた猟奇殺人や暴力を描く作風に加え、イカツイ表情で通る本人の風貌に怯えつつ…インタビューに臨むと、そこにはアメカジに身を包んだ笑顔のナイスガイが!

初のロングステイとなる日本滞在にさすが好奇心旺盛、周囲のスタッフが逆インタビューされつつ、人気シリーズの作品テーマにまつわる背景から執筆スタイルまで独占直撃!(前編「『ブッ飛んだTOKYO』を探してるんだけど、まだ出会えてない」参照)

* * *

―今回の『悪魔の星』も、まさしくページをめくる手が止まりませんでした。

ネスボ それはよかった(笑)。

―そんなハリーとあなたに共通点はありますか?

ネスボ それはあるね。メランコリックで少々ロマンチストな一方、皮肉屋でなんでも突き詰めて考えがち。そして時々はひとりになりたいって部分かな。それは僕の父もそうだったから。彼は社交的でパーティなんかも大好きだったけど、時に孤独を愛する人でもあった。

―孤独を愛する部分は親子でも共通しているんだなと。ちなみに、あなたはサッカー選手だった経歴も知られていますが、そういう内省的な部分でプレー面に共通することは?

ネスボ ああ、サッカーに関してはむしろ逆の部分が出ていたかもしれないな。社会性を求められるスポーツだしね。練習を重ねて18歳の時にはナショナルチームに選ばれる光栄も得た。でも僕の短いサッカーキャリアを振り返る時、思い出すのは10歳から一緒にプレーしたチームメイトのこと。ナショナルリーグで優勝した時、見渡すとチームメイトに囲まれていて、みんなで優勝カップを受け取ったんだ。その光景は忘れられないね。

―その後、ミュージシャンだったことも。

ネスボ ああ、今でもそうだよ。昔みたいに大々的にツアーに出ることはないけど、クリスマスや夏のバケーションのシーズンにはライブをするし、クラブでアコースティックで演奏したりしてるからね。

―そんな様々な経歴を経て、今は売れっ子作家です。

ネスボ 母は図書館の司書だったし父も本好きだったから、家にはいつもたくさん本があって子供の頃からよく読んでいたけど。書き始めた時に思ったのは「ああ、やっと準備してきたことが花開いているんだな」と。何年も待って、やっと自分を開放できたと実感したよ。ただ、それには偶然が重なったんだ。

学生時代の友人が出版社に勤めていて、何か書いてみないかと誘ってくれてね。僕がバンドで作詞をしていたことも知っていたから、彼女は最初、ツアーの経験とかバンドについての本がいいんじゃないかと言った。でも僕は何か別のものを書きたかった。そしてオーストラリアに行って、小説を書き始めたんだ。

その時、6ヵ月以内に仕上げてねと、彼女はきっかけと一緒に締め切りもくれたんだよ(笑)。それがなければ人は何もやらないからね。

J・ネスポ0131


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