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春場所で“大関”昇進へ突き進む御嶽海「同世代の力士には負けたくない」

[2017年03月17日]

今年の初場所4日目に鶴竜を下し、2日目の日馬富士戦に続く金星を挙げた御嶽海。大関とりへ、春場所でいいスタートを切ることができるか(写真はイメージです)

12日に初日を迎えた大相撲春場所。最大の注目は新横綱・稀勢の里(30歳・田子ノ浦部屋)だが、その「次」を担う新勢力も楽しみな力士がそろっている。

なかでも、躍進が目覚ましいのが、2場所ぶりに三役に復帰した小結・御嶽海(みたけうみ・24歳・出羽海部屋)だ。先場所は2横綱・2大関を倒して11勝を挙げ、自身初の技能賞を獲得。春場所は“大関とり”へのスタートを切る場所になるが、「まったく意識はしていません。一番一番、集中するだけです」と気負いはない。

御嶽海は、東洋大時代に「アマ15冠」を達成し、4年時には学生横綱とアマチュア横綱を獲得した超エリート力士。2015年の春場所に幕下10枚目格付け出しで初土俵を踏み、わずか2場所で十両に昇進した。その直後の15年名古屋場所で十両を制すと、同年の九州場所には新入幕を果たしている。スピード出世に、本人も「壁に当たったと感じたことはありません」と、堂々と言い切る。

ただ、相撲にのめり込むきっかけは、ある“悔しさ”にあった。出身地の長野県木曽郡は、昔から相撲の盛んな土地で、御嶽海が本格的に相撲を始めたのは小学1年生のときだったという。父の春男さんは、「1年生のとき、学校の代表として地域の相撲大会に出たんですが、体が小さい子にいきなり負けてね。それが悔しかったようで、私が『(これからも)相撲やるか?』と聞いたら『やる』と答えたんです」と当時を語る。元来、負けん気の強い性格だったため、「負けたままでは終われない」と、地元の木曽少年相撲クラブに入った。

現在の活躍を支える、強烈な突き押しを可能にする足腰の強さは、小学生の頃に培われた。春男さんの仕事は建築関係で、「あの子は“父親っ子”。よく私の仕事現場についてきていた」という。木曽という地域柄、現場は山の中が多く、急勾配の山道を懸命に歩いたことで自然と足腰が鍛えられた。

さらに4年生になると、上級生が体の成長とともにケガをする姿を見て、「自分はもっと体を強くしないといけない」と一念発起。卒業するまで毎日、自宅で400回の四股を踏み続けた。こうした努力が実を結び、小学5年生で全日本の小学生大会2位、中学3年生で全国ベスト8、木曽青峰高校時代は国体で3位と、すべての年代で全国上位に食い込む実績を残してきた。


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