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【こんな会社で働きたい!】3・11のその日も「パンを焼きましょう!」ーー被災地で6年間、訪問支援を続けるパン・アキモト

[2017年03月19日]

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パン・アキモトの秋元義彦社長。今も被災地で焼きたてパンを提供するボランティア活動を継続している

東日本大震災から6年――。栃木県・那須高原のふもとに店を構える小さなパン屋の被災地支援の取り組みが注目されている。

1947年に創業したパン・アキモト。その名を世間に知らしめたのは、同社が阪神淡路大震災を機に“発明”した『パンの缶詰』である。最長37ヵ月の保存が効き、NASAに宇宙食として採用された実績を持つこの缶詰は、タイの洪水被災地(2011年・6400缶)やフィリピンの豪雨被災地(13年・5385缶)、熊本地震被災地(2016年・7050缶)など、これまで国内外の多くの災害被災地に届けられてきた。

食糧不足に陥った被災地へ、迅速に『パンの缶詰』を届けることを可能にしているのは同社の秋元義彦社長が考案した「救缶鳥プロジェクト」。ひとたびどこかで大規模災害が起きれば、災害備蓄品として『パンの缶詰』を保管している企業や自治体からこれを回収し、被災地に送り届ける。“パンを缶詰にする”発想とともに、この支援のネットワークを構築している点が、同社が注目される理由である(前編記事『「パンの缶詰」で被災地支援を続ける町の小さなパン屋さん参照)。

そんなパン・アキモトに“試練”が訪れたのは6年前のことーー。

2011年3月11日。東日本大震災で那須塩原市は震度6の揺れに襲われた。パン・アキモトでも棚が倒れ、6トンもあるオーブンなどが大きくズレた。

この数日前、地元の警察署から「最近、このあたりは空き巣が多いから気を付けて」と注意喚起をされていたというが、地震で停電となりセキュリティシステムが作動しなくなり、誰かが寝ずの番で残らねばならない。社員は社員で自分たちの自宅の後片付けがある。寝ずの番に立ったのは、2007年に東京の大手旅行代理店を辞めてパン・アキモトに参入した秋元社長の長男、信彦さん(37歳)だった。

現在は営業本部部長に就く信彦さんは今でもその夜のことを覚えている。

「夜になっても、緊張して眠れないわけです。すると、午前2時頃、ヒタヒタとオフィスに近づく足音が聞こえてくる。誰かの話し声も…。泥棒か?とドキドキしましたね。でも、製造部の社員だったんです。それもひとりやふたりじゃない。午前9時頃には東京に出張中だった社員を除いて、全員が出勤してきました。携帯電話が繋がらず、互いに連絡のしようがなかったから全員が自主的に出社したんですね」

会社に集まった社員たちの思いはひとつだったーー「社長、パンを焼きましょう!

食料が不足している被災地にパンを送ろうとの思いは信彦部長も同じだった。営業・事務方の社員は社内の片づけを行い、製造部の職人は電気を使わない製造作業を開始。電気が通電し始めると、オーブンでパンを焼き始める。震災当日の夜から防衛省と連絡を取り、会社にある缶詰を自衛隊に被災地まで送ってもらうことにした。


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