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トップドライバー・中嶋一貴が3年ぶり復帰で「SUPER GT」のスゴさを語る

[2017年03月20日]

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今季の目標は「SUPER GTでは早く1勝し、チームにタイトルをもたらすこと。あとはル・マン24時間レースで今年こそ勝つことです!」と語る中嶋一貴選手

2017年の「SUPER GT」の大きな話題のひとつが、中嶋一貴選手の3年ぶりの復帰だ。

ブランク期間中は世界耐久選手権(WEC)に参戦。昨年の第3戦「ル・マン24時間レース」での劇的な幕切れは記憶に新しい。レース残り3分の時点までトップを快走し、ル・マン初制覇まであと一歩のところまで迫ったが、マシントラブルで惜しくも優勝を逃したのだ。

今シーズン、雪辱を誓うWEC、スーパーフォーミュラ(SF)、SUPER GTの3つのレースに参戦する中嶋選手は、かつてF1で活躍した経験もある日本を代表するドライバー。まさに、国内外のトップレースを知り尽くす中嶋選手が語る、SUPER GTの魅力とは?

■ぶっちぎりに世界で一番速い

SUPER GTはいろんな意味で世界屈指のレースだと思います。例えば、一昨年のゴールデンウイークに開催された富士は9万人以上の観客を動員していて、グランドスタンドの密度はル・マン24時間レースやF1のモナコGP、アメリカのインディ500などのビッグレースに匹敵するんじゃないかと。

しかもSUPER GTは富士だけでなく、岡山、オートポリス(大分)、SUGO(宮城)と、多くのレース会場で満員御礼状態。毎戦、あれだけのお客さんが入るレースは世界を見渡してもなかなかありません。

クルマの面でもSUPER GTはものスゴい。レースは、市販車をベースに改造したツーリングカーと呼ばれるマシンで行ないます。数あるツーリングカーレースの中で、SUPER GTのマシンはぶっちぎりに世界で一番速いですし、ドライバーや競技のレベルも世界トップレベル。SUPER GTは紛れもなく「世界最速かつ、最高峰のツーリングカーレース」だといえるのです。

ドライバーとして言わせてもらえば、SUPER GTのマシンの速さは異常です(笑)。例えば、SFの鈴鹿サーキットでのベストタイムは1分36秒996ですが、SUPER GTは1分47秒456です。でもクルマの重さは、SFは660kgと軽く、SUPER GTは1t以上もあるのです。

それにプラスして、レースではウエイトが搭載されます。SUPER GTは車重が倍近くあるのに、たったの10秒ほどのタイム差しかありません。僕らの感覚からすると、本当にありえない速さで走ってます(笑)。もちろん乗りがいがありますし、面白いんですけど。

マシンがこれだけ速いのは、レクサス、ニッサン、ホンダの3メーカーがプライドをかけて開発競争をしていることに加え、タイヤの要素も大きい。現在、F1をはじめ、ほとんどのレースはタイヤがワンメイクですが、SUPERGTでは4メーカーが開発にしのぎを削っています。

当然、各メーカーはライバルの性能を上回ろうとがんばりますから、速さとライフ(耐久性)のギリギリのところを攻めていきます。それぞれのタイヤ特性やマシンとの相性によって、白熱したバトルやドラマが生まれるのです。

2014年のSUPER GTで先頭を走る中嶋選手のマシン(上)。昨年のSFマシン(下)。SUPER GTと国内最高峰のSFで使用されるエンジンは基本的に一緒で、2リッターの直4ターボ。最大出力は550馬力以上を発生させるという

2014年のSUPER GTで先頭を走る中嶋選手のマシン(上)。昨年のSFマシン(下)。SUPER GTと国内最高峰のSFで使用されるエンジンは基本的に一緒で、2リッターの直4ターボ。最大出力は550馬力以上を発生させるという


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