12日の党大会で、次期衆院選に出馬すると宣言した蓮舫代表だが、都議選の大敗で代表辞任もありえる!?

民進党の人気低迷に歯止めがかからない。

共同通信の世論調査では2016年6月に15.2%の支持率だった民進党だが、その後、ジリジリと数字を下げ、今年1月には7.3%と半分以下に。自民党(42.5%)には大きく離され、振り向けば共産党(4.2%)に迫られる始末。

「自民党との対立軸がしっかりと描けていないのが支持率低下の原因」というのはジャーナリストの須田慎一郎氏だ。

「今の安倍政権はリベラル左派的な政策、例えば『働き方改革』なども打ち出していて、民進党は自民党との明確な違いを見せられていない。民進党が政権を取るとどんな世の中になるのかが国民に伝わっていないんです」

ジャーナリストの高野孟(はじめ)氏も「3月12日の党大会で『2030年原発ゼロ社会』を打ち出すことが重要だったが、それができなかったのは大きい。蓮舫代表は八方美人で電力総連などに気を使って『原発に依存しない社会を目指す』などと言葉を濁した。もし、脱原発をはっきりと表明していれば国民にも民進党の姿勢が伝わり、『野党共闘』で自民党を倒す勢いがついたはずだ」と語る。

党内からは「もはや蓮舫体制は限界」との声も聞こえてくるとか。

「蓮舫さんがなぜ代表に選ばれたのかというと、政策通だからとか、人望があるからなどではなく、ただ“人気があるから”です。彼女の人気で党の支持率を上げようと思った。しかし支持率がアップしないとなると、これまで積極的に支持していた議員が、今度は『蓮舫降ろし』に転じることになる」(須田氏)

「このままいくと民進党は7月の都議選でボロ負けするでしょう。沖縄県に民進党の県議がひとりもいなくなったように、東京都に都議がいなくなる可能性が高い」(高野氏)

それだけに、民進党内では、「ポスト蓮舫」を探る動きが活発化しているという。

「政策論争を仕掛けられる人物となると馬淵澄夫氏や枝野幸男氏あたりでしょうが、あまりに新鮮味がなさすぎですね」(民進党関係者)

人材不足すぎる民進党。もはや党勢は風前のともしびだ。