バンドマンが一目置かれるようにサクラを雇うことも。腕を組んでエラそうに見ているだけで1万円もらえる!!(イラスト/福田嗣朗)

世間的には有名企業だけど、働いてみたら超ブラック--そんな企業のニュースが何かと話題になっているが、同じような境遇で苦しみ、「本当はもっといい仕事があるのでは?」と感じているサラリーマンも多いのでは? 

だが、一方でこの世には「こんなおいしいバイトが転がっている日本で、なぜしんどい仕事にこだわるのか全く理解できません!」と笑う勝ち組(?)もいるのだ。

第1回第2回に続き、彼らに楽で稼げるホワイトバイトの天国な実態を教えてもらった!

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●バンドマンのライブのサクラ

登録制のバイトもオイシイと話してくれたJ氏(第2回記事参照)が紹介されたバイトのなかにはこんな仕事も。

インディーズバンドのライブを業界関係者を装って見に行くというサクラを何度かやらせてもらいました。『一目置かれているバンドだ』と客やライブハウスのスタッフに勘違いさせるためで、日給1万円でした。そんな表面的なことに力注ぐ前にやるべきことがあるだろ……と思いながら、腕組みしてライブを眺めましたね(笑)」

また、今回の調査でこんなサクラ経験者からの情報も入手。5年前から出会い系のサクラとして女性のフリをしてメールのやりとりをしているY氏(31歳)はこう語る。

「最近、以前より景気がいいですね。男性があっさりと課金してくれる。『若い女性とSNSでつながれるなら、会えなくてもいい』というような気持ちでお金を使っている人が出てきている気がします。会えてないのに月100万円以上使う人が少なくないんですよ? 不思議な世の中ですね。3分の1ほど僕の懐に入ってきています」

●キャンペーンガールの見張り

ここからは、楽かつ“女性と出会える楽しさ”もあるホワイトバイトを紹介しよう。美女と出会えるかどうかを重視してフリーター生活を送っているF氏(28歳)は。

「僕が今一番ハマってるのは、居酒屋でたばこの試供品を配るキャンペーンガールの見張りですね。女のコたちがオジさんたちに絡まれて危険な目に遭わないように店内にいるだけなんで、基本的にすることはなし。女のコふたりと僕ひとりのチームで仕事をするケースが多いので、自然と仲良くなります。普通じゃ出会えないような美人が露出度の高い衣装を着て自分と話してくれるだけでもうれしいですけど、仕事中にストレスがたまるのか、仕事後に飲みに誘われることも何回かありましたよ」

●クラブの物販スタッフ

F氏の“楽しい”バイト情報はほかにも!

クラブの物販スタッフも出会える可能性はかなり高いです。DJもできなければ、バーテンダーもできないのに、スーツを着てタオルなどを売っているだけで、酔っぱらった女性がよく声をかけてきますね。休憩時間に連絡先を聞いて、後日飲みに行ったこともあります!」

ちょっとエッジの効いたホワイトバイトも!

●AV・風俗嬢スカウト

ここからはちょっとエッジの効いたホワイトバイトを。AV・風俗嬢のスカウトで月50万円以上の収入があると豪語するのはM氏(33歳)。

「完全に歩合制ですが、ひとり紹介するだけで十数万、時には数十万ともらえるので、才能と運次第でかなり儲かります」

その仕事は今がボーナスチャンスだという情報も。

「男性の人気アイドルやスポーツ選手がAV女優とスクープされることが増えているんで、それをネタに思わぬ美女が釣れたりするんですよ。『君、絶対俳優の○○君のタイプだから』とか『AVがいやならタレント御用達の風俗があるから』とか言って、ミーハーな女性たちをその道に引き込んでいます」

でも、そんな仕事どうやってなるの?

「公募はしていないですが、街でスカウトしている人に聞けば紹介してもらえると思いますよ。その勇気すら出ないなら、向いていないのでやめたほうがいいかもですね」

●デリヘル嬢の送迎

女性に声をかける勇気や自信がない人にはデリへルのドライバーがオススメだと話すのは、風俗マニアのI氏(27歳)。

「デリヘル嬢が客とプレイしている間、ホテルやマンションの前で待っているだけなので、基本的に暇で楽。ただ、デリヘル嬢に手を出してしまった知り合いの男は数百万円の違約金を払わされたので、あまり深い仲にはならないように気をつけています。ちなみに、始めたきっかけは通いつめて仲良くなったキャッチのお兄さんからの紹介でした」

●ピンク系のティッシュ配り

ちなみにI氏はほかのバイトもしているそうで。

「繁華街で女性に向けて、風俗の求人広告が入ったティッシュ配りもしています。ティッシュなので女性もすんなりもらってくれるんですよ。もちろん許可も取っているので違法じゃない。しかも、そのティッシュを見て応募してきた女性がいると、ボーナスまでもらえる。こんなホワイトなバイトありません!!」

ちなみに、その仕事はどうやって探せば?

「ティッシュ配りをしている横に小さな広告看板を置いてるんですよね。そこに電話番号が書いてあるので、そこに直接電話して応募するのが早いです。なんかこの人、男にはティッシュ渡さないなと思ったらそういう仕事だと思って番号チェックですね」

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以上がホワイトバイトの実態。世の中には山ほど仕事がある! 今の仕事にクヨクヨ悩まずドンといこうぜ!!