昨年はロッテでチームトップの24本塁打を放ったデスパイネ。ソフトバンクでは5番を任される予定だ

WBCの余韻冷めやらぬ中、いよいよ待望のプロ野球が開幕!

というわけで、“球春恒例”の週プレ人気企画の登場です。今年は例年以上に各球団が明暗クッキリ! (*年俸はすべて推定です)

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WBCの激闘に日本中が沸いた日々も、誰も注目していないオープン戦で地道なアピールにいそしんできた新外国人選手たち。復帰組、移籍組、ドラフト指名選手も含めると、なんと総勢37名! 過去の例からいっても、彼らの働きが優勝争いを左右することは間違いない。

そこで今年は、チーム別の「お買い物上手度」を、関係者のコメントとともにチェックしてみよう。

まず、今や日本一の金満球団となったソフトバンクは、打率2割8分、24本塁打、92打点と昨季のロッテ打線を牽引(けんいん)したデスパイネを獲得。契約切れにつけ込んで、ロッテの3年12億円を上回る3年15億円を提示し、まさに“強奪”した形だ。ただ、実はこの移籍にはお金以外の理由もあるという。

「ロッテの本拠地・ZOZOマリンスタジアムは強風が名物。本塁打が出にくいことで有名です。一方、ソフトバンクのヤフオクドームは2015年から『ホームランテラス』が設置され、今や日本有数の本塁打が出やすい球場。デスパイネはこれを望んだんです(笑)。今年は放っておいても40本は打つのでは」(パ・リーグ某球団スコアラー)

ちなみにソフトバンクはデスパイネと残留組のバンデンハーク、サファテの3人だけで年俸総額14億円! さすがの財力というしかない。

そのあおりを食ったロッテは、メジャーでそこそこ実績のあるダフィーパラデスという野手ふたりを獲得。

「両方足してもデスパイネの穴は埋まりませんが(苦笑)、ふたりとも走れるので機動力を使えるようになったのはプラス。特にパラデスは、日本野球に適応したら案外、脅威かも」(パ某球団スコアラー)

買い物上手といえば、いつも話題に上がるのが広島。今年は投打4選手が残留したため小規模な補強にとどまったが、それでもメキシコ代表経験のあるペーニャを獲(と)った。昨季は米ジャイアンツで30試合出場ながら打率2割9分9厘をマークした実力派だ。

「残留組のエルドレッドは一発長打タイプなので、巧打者のペーニャを選んだのは賢い。これでより打線がつながるでしょう。実は広島はペーニャを昨年からマークしていて、今年のキャンプに入ってから『獲れる』と情報が入るやいなや速攻で契約。さすがの買い物巧者です」(セ・リーグ某球団スコアラー)

★発売中の『週刊プレイボーイ』15号(3月27日発売)「プロ野球新外国人37名全員診断 お買い物上手はどの球団!?」では、新外国人37名の「全員診断表」を掲載。ぜひお読みください!

(撮影/小池義弘)