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小島慶子のそこじゃない! ピース・又吉さん人気から書籍の読まれ方を考える

[2017年03月29日]

電子書籍市場は確実に拡大しているようですので、書籍自体が死んだわけではないようです

お笑い芸人ピース・又吉直樹の2作目の小説『劇場』が『新潮』4月号に掲載された。掲載号は通常号に比べ約5倍の発行部数となった。

タレントでエッセイストの小島慶子が、世間の気になる話題に独自の視点で斬り込む!

* * *

本好きは今や絶滅危惧種。ネットで読み切りの記事をつまみ食いするのが日常です。

生活情報とは無縁の物語の世界に身を浸す時間も体力もないのが実情かもしれません。私も、本を読む用の脳みそと情報を知る用の脳みそと、ぼうっとする用の脳みそが3個同時に稼働していたらいいのになと思います。

ですが、電子書籍市場は確実に拡大しているようですので、書籍自体が死んだわけではないようです。ただこれからは文学作品ひとつとっても、小説を読む、という感覚ではなく、あの人の脳みそを覗(のぞ)く、という感覚なのかも。

又吉さんのずば抜けた人気は、作品の力は当然ですが、人物消費の側面もあるでしょう。それを承知の上で作品を書くのはむしろ難易度が高い技です。又吉さんという虚構に作品の虚構を重ねる作業。最新作を拝読して、読者のそうした期待に応える見せ方になっていると感じました。まさに小説家劇場です。

媒体はデジタルに変わったけど、商品は「脳みそから生み出される作品」という“データ”ではなく、自意識のあり方も含めた「脳みそそのもの」に。そういう意味で、バス旅番組のレギュラーになった羽田圭介さんの今後の展開も楽しみです。

●小島慶子(Kojima Keiko)
タレント、エッセイスト。中高時代は往復で4時間近い通学時間をしのぐため、駅前の書店で文庫本を買っては読む毎日だった。当時はウォークマンが爆発的にはやった時期でもあり、音楽と本で生き延びた


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