週プレNEWS TOP 連載コラム "本"人襲撃 東出昌大が東北への旅で感じた恐怖… 「安っぽい情報で納得したつもりになっていた」

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東出昌大が東北への旅で感じた恐怖… 「安っぽい情報で納得したつもりになっていた」

[2017年04月04日]

「写真集を“読み慣れてる”人って相当マイノリティだと思うんです。だからこそ、この作品は読み物として読んでもらいたい」と語る東出昌大氏

『ごちそうさん』で一躍名をはせ、最近では『聖(さとし)の青春』で棋士・羽生善治役を好演した俳優の東出昌大(ひがしで・まさひろ)。2015年に女優の杏と結婚し、翌年には双子を授かるなど、公私ともに絶好調だ。

そんな彼がこのたび、初写真集を発売した。女性ファン向けでセクシーなカットもあったり…なんて想像していたら大間違い。実物を手に取ったら、予想を大きく裏切られるはずだ。

『西から雪はやって来る』は群馬、新潟、山形、青森への8日間の旅をドキュメンタリー撮影したもの。ある日はイノシシを狩り、ある日はタコ漁に出かけ、またある日は先人たちに思いをはせる…。

彼自身による文章もあるが、なかには顔がはっきり写っていないカットもある。若手俳優の初写真集とは思えない、極めて異質な構成だ。しかし、そこに収められた写真と文章からは「生」のエネルギーが感じられ、ファンならずとも惹(ひ)き込まれてしまう。「男の人にこそ読んでほしい」と語る彼が、現代を生きる若者としての葛藤を明かしてくれた。

* * *

―率直に聞きますが、なぜこのような仕上がりに?

東出 まず初めに、ディレクターの町口覚(さとし)さんが「残るものを作ろう」とおっしゃいました。もうひとつ、与えられたテーマが「感じる」だったので、行く先々で起こる目の前の事象を、素直に感じてみようと思いました。その精いっぱいがこのような仕上がりになったのかと思います。

―男5人、たばこの煙の充満したハイエースで過ごしたらしいですけど、どこに行くか、何をするかは把握していました?

東出 どういうことをしてどういう人に会うのかを知っていたら答えを予想しちゃうし、見つけようとしちゃうと思ったんです。だから、「明日山形に行って文化人類学の先生に会うんだっけ」と漠然(ばくぜん)と思っていて、行ってみたら「山伏だった」というような。頭の中で整理しないで向かう感じでした。

―ドキュメンタリー要素が強いからこそ、自然な姿が出せたと。結果、男が見ても色気を感じる写真も生まれたんですね。

東出 ありがとうございます。そもそも「何を撮るか決めない。行ってみて何かがあれば撮る」という体当たりな企画が成立することがいまだに信じられませんが、写っているすべてに演出や、被写体としての意識、嘘はなく、答えとして提示しているものもありません。ただ、問いばかりがあるような。


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