職能によって面接の評価のポイントは変わるでしょう

「採用面接に来る以上、社長のツイッターを確認するのは一般常識。読んでいない人材は、不採用」。この発言でシステム開発企業ウェッブアイ社長・森川勇治氏のツイッターが大炎上。

この問題に対し、岩下の新生姜(しんしょうが)で知られる岩下食品の社長・岩下和了氏は衝撃の『魔法少女まどか☆マギカ』のコスプレ画像とともに反応ツイート。こちらもある意味、話題沸騰となっている。

タレントでエッセイストの小島慶子が、世間の気になる話題に独自の視点で斬り込む!

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就活で社長のツイッター、見ておいたほうがいいかも。「見ていなければ不採用!」か「コスプレ写真もあり」か、社風を判断できるし。

私が就活した当時はSNSはなかったけど、迂闊(うかつ)にもTBSがラジオ局を兼営していることを知らずに就活。技能重視の局アナ試験で運よく採用されましたが、もし私が営業職を希望していたらリサーチ不足で落とされたかも(ちなみに現在はテレビとラジオは別会社)。職能によって、面接の評価のポイントは変わるでしょう。

今回は「私のツイッターを見ない人材は不採用!」という社長に反論した「岩下の新生姜」の岩下社長のコスプレ写真投稿が話題に。どんな社長さんかと調べるうちに、コスプレ写真以上に衝撃的な新生姜ミュージアムの存在を知りました。

巨大な生姜が暮らす「新生姜の部屋」、新生姜色のぬいぐるみが鈴なりの「アルパカ桜」など、生姜愛があらぬ方向にスパークしています。

社長のツイッターの自己紹介欄には「岩下の新生姜のファンのファン」。自社製品とそのファンをここまで愛している社長はやはり魅力的ですね。

●小島慶子(こじま・けいこ)タレント、エッセイスト。仕事で会う人や気になる人のツイッターは検索してみる。猫の写真がやたら多いとやや引く。テレビ画面に映った自身の画像を頻繁にアップする人の自意識のありようはなかなか興味深い