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『トレインスポッティング』続編が公開! ダニー・ボイル監督が語る「20年の歳月を経て『2』を描く意味」

[2017年04月07日]

前作のキャストはもちろん、新キャストも魅力的。特にアンジェラ・ネディヤコバが演じるベロニカは、作中の重要な役割を担う。(中央)

前作のキャストはもちろん、新キャストも魅力的。特にアンジェラ・ネディヤコバ(中央)が演じるベロニカは作中の重要な役割を担う。

―前作には若さゆえのエネルギーやハチャメチャなパワーがありましたよね。しかし今回、歳をとったキャラクターたちは同じようなわけにはいきません。でももちろん、どこかに魅力がないと観客を引っ張れない。その点において今作はどのような要素に観客が魅力を感じると思いましたか?

ボイル 確かにその危険性に関しては十分にわきまえていたよ。要するに彼らは歳だけとってしまったが、何も変わっていない。どうしていいかわからないが、なんとか毎日生きている。久しぶりに故郷に戻ったレントン(ユアン・マクレガー)は実感する。あれから何も起こっちゃいないのだと。

前作で「人生を選べ、愛する者を選べ」と言っていたわりには、自分のことを愛してくれた母親は亡くなり、葬式にも立ち会えなかった。だから彼は自分に失望している。でもそんな彼が中盤から少しずつ復活してくる。昔の仲間の彼女と寝たりして、男としても再び気力を取り戻す(笑)。

相変わらず仲間うちで騙しあったり喧嘩したりとしょうもないことをしながらも、再び生きる力を取り戻していくんだ。そういうパーソナルなジャーニーが観客の共感を得られると思った。

―本作の素晴らしいところは、過去を振り返りながらもそこに後ろ向きなセンチメンタリズムがないことですね。

ボイル そう、ノスタルジックであっても、センチメンタルにはなりたくなかった。でも彼らには過去があり、それが会話にも出てくる。フラッシュバックのシーンは、ストーリーの中でキーポイントとなるようなものばかりだ。編集の段階で何が必要かというのは明瞭になっていったから迷いはなかった。

例えば、前作でシックボーイ(ジョニー・リー・ミラー)の赤ん坊が死ぬシーンはキーポイントだったから、今回のフラッシュバックにもあの赤ん坊を出そうと思った。彼らは過去をリクリエイトしようとしているのではない。かつてのエネルギーや向こう見ずなパワーを今も持っているかのように振舞っている。

けれど実際は、彼ら自身がもう父親の世代であり、ある者はもう実際に父親だ。まともな親父ではないけれど、それでも義務を果たそうとしているし、自分もそれによって精神的に救われている。それはエモーショナルであり、語る意味のあることだと思った。

☆後編⇒俺たちの青春は終わっちゃいない! 『トレインスポッティング』続編でダニー・ボイル監督が改めて向き合った「音楽と映像」

(取材・文/佐藤久理子)

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■ダニー・ボイル
イギリスの映画監督。1956年生まれ。1995年公開の『シャロウ・グレイヴ』で長編映画監督デビュー。1996年に2作目となる『トレインスポッティング』を発表。ユースカルチャーをスタイリッシュに描いた映像表現は世界的に大きな反響を呼んだ。その後、2008年に公開した『スラムドッグ$ミリオネア』ではアカデミー作品賞とともに監督賞も受賞。その他、代表作に『ザ・ビーチ 』『28日後…』など。また2012年ロンドン五輪では開会式の総合演出を務めた。

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●『T2 トレインスポッティング』は4月8日(土)から丸の内ピカデリーほかにてロードショー。詳しくはオフィシャルサイトにて
http://www.t2trainspotting.jp/


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