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俺たちの青春は終わっちゃいない! 『トレインスポッティング』続編でダニー・ボイル監督が改めて向き合った「音楽と映像」

[2017年04月08日]

続編となる『T2 トレインスポッティング』を愛情たっぷりに描いたダニー・ボイル監督

90年代半ば、イギリスのカルチャー・シーンを席巻し、世界的にも大きな影響を与えたダニー・ボイル監督の出世作『トレインスポッティング』。その続編となる『T2 トレインスポッティング』が、ほぼ20年の歳月を経て公開される。

アーヴィン・ウェルシュのベストセラーを元にした前作は、スコットランドのエディンバラを舞台にドラッグ、酒、喧嘩に明け暮れる無頓着な若者たちを斬新な映像と強烈な音楽で描き、不況の煽(あお)りをくらっていた同世代の観客から圧倒的な支持を受けた。

今作は、その彼らの20年後――40代を迎えて人生に失望しながらも、なお変わらず…否、変われずにそれでもなんとか生きのびている男たちの話。やはり今を映す時代背景とともに、国境を越えて共感を呼ぶこと請け合いで、切ない。

そんな続編を愛情たっぷりに描き上げたボイル監督のインタビュー後編(前編・監督が語る「20年の歳月を経て2を描く意味」参照)。トレインスポッティングを語る上で外すことはできない『音楽』や『映像表現』について聞いた!

―久しぶりに前作のキャストが集まった現場の雰囲気はどんなものでしたか。

ボイル 初日は最高だった、と言いたいところだけど(笑)、実際はスケジュールの都合で4人が一挙に集まれたわけじゃないんだ。でもそれぞれの再会のシーンはやはりじんときたね。

特に最初に撮影したジョニー(・リー・ミラー)とボビー(ロバート・カーライル)がパブで再会して、バトルを繰り広げるところは素晴らしかったよ。最後にはボビーがゴリラのような雄叫びをあげる。そのエネルギーが観ていたスタッフにも感染し、びりびりするようなバイブが伝わってきて、これはうまくいくという感触が持てた。

ダニー・ボイル監督(左)とロバート・カーライル(右)の笑顔が、撮影時の雰囲気を物語る

ダニー・ボイル監督(左)とロバート・カーライル(右)の笑顔が、撮影時の雰囲気を物語る

―前作のサントラはとても印象的で話題になりましたが、新旧取り混ぜた今回の楽曲も絶妙ですね。特に前回で使ったイギー・ポップの『ラスト・フォー・ライフ』、アンダーワールドの『ボーン・スリッピー』のような印象的な曲の重々しいリミックスが、中年を迎え体力の衰えたようなキャラクターたちの状況とマッチし、最高の使い方だと思いました。

ボイル そう言ってもらえると嬉しいよ。そのあたりは本当に考え抜いたチョイスだったから。

前作のサントラが大ヒットしたということも大きなプレッシャーだった。“トレスポ”のフィーリングを維持するために象徴的な何曲かを今回も引き続き使いたかったけれど、全くそのままは使えない。同じカードでプレイはできないからね。幸いプロディジーやアンダーワールドのような素晴らしいミュージシャンたちが協力してくれて、変化を付けてくれた。

それに前作の時代は英国ロックの全盛期で僕自身すごくロック・ファンだったから、まるで息をするかのように何も考えず、自然に曲を決めることができた。だけど今回は違う。僕も年をとって、今や知らないバンドや曲ばかりだ(笑)。でも、ヤング・ファーザーズのような才能あるバンドを発見できたのはラッキーだった。特に彼らはエディンバラ出身で、彼ら自身もレントンたちのような境遇から育ってきた、同じスピリットを持つバンドなんだ。


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