週プレNEWS TOP 連載コラム "本"人襲撃 桑田、清原らを輩出した超名門PL野球部はなぜ廃部に追い込まれたのか?

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桑田、清原らを輩出した超名門PL野球部はなぜ廃部に追い込まれたのか?

[2017年04月18日]

―会うことになったものの、結局、話を聞くまでには至らなかった関係者のエピソードも披露されてます。取材を断られた人数は相当な数になるのでは。

柳川 取材期間は約2年9ヵ月で、週刊誌からの依頼記事も入れると月2回のペースで大阪に行っていました。でも、教団関係者は基本的には何を聞いてもノーコメント。機嫌を損ねさせてしまって、「あなたにはしゃべりたくない」と言われたこともある。

ある方には「私たちの人生を狂わせないで」とまで言われました。50人近くの方に取材を断られてるんじゃないですかね。野球部の不祥事を告発した人にも、個人的なルートを使って接触したのですが、ほとんど受けてくれませんでした。

―その熱心さが伝わり、なかなか取材を受けてくれなかった、PL学園の甲子園初出場時の監督にして、伝説のスカウトマンでもある井元(いのもと)俊秀氏を引っ張り出すことに成功しています。この本の前半のひとつのクライマックスですね。

柳川 何度、電話をしても、また今度と言われ、その繰り返しでした。でも、その井元さんに話を聞けたことで、これだけの評価をしていただいた(第23回小学館ノンフィクション大賞受賞)のだと思っています。

―それにしても、第三代教祖を新幹線の車内で直撃しようとするなど、かなりゲリラ的な取材も多かったようですね。

柳川 (発売後)いやがらせの手紙とか抗議文が来るかもと思っていたのですが、そういうことはなかったですね(笑)。あったらあったでいいと思っていたんですが。

―そこまでこのテーマにこだわることができた理由は、なんだったのでしょう。

柳川 そういう厳しい状況も含めて、面白がれたという部分もありますし、後はきれいごとかもしれませんけど、記事によって世論を動かしたかったというのもあります。早い段階で廃部になることはわかっていたのでアクションを起こしたかったし、正義感みたいなものもあった。

とはいえ、なんとしてでも廃部を食い止めたい、ということではありません。ただ、最後の12人の選手がかわいそうだった。知らぬ間に彼らに感情移入していましたね。

―部員募集を停止したため、最後の部員は12人しかいなかった。そのなかでも特に、病気で留年した記録員、本書の中で「上原浩治(シカゴ・カブス)に似た」と表現されている土井塁人君に対する思いが強かった印象があります。

柳川 土井君、とてもかわいらしい子で。本当に練習熱心な選手で、私が練習試合くらい出ればいいのにと言うと、「僕は試合に出ないほうがチームのためになる」と、あくまで裏方に徹していました。監督経験のない素人が監督に就任した後、作戦を決めていたのも彼だったと思うのですが、それを尋ねても、監督を気遣って否定するんです。

彼だけには個人的に話を聞きたいと思っていたのですが、「学校の許可がないと……」と断られました。その断り方が本当に丁寧で、不快な感じがまったくなかったんです。また、最後の夏、PLが負けたとき、ある部員から「2年間、取材していただいて、ありがとうございました」と言われたときは胸が熱くなりました。


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